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西尾元

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法医解剖医/兵庫医科大学法医学講座主任教授

報告

補足法医解剖では、交通事故で亡くなられた方を解剖することがあります。シートベルト損傷と呼ばれるものがあります。シートベルトが胸や腹を強く圧迫することによって生じます。腸が破れたり、肝臓や膵臓といった臓器が損傷を受けたりすることがあり、死亡することもあります。シートベルトを装着するときには、骨に力が加わるように装着しなければなりません。首にではなく肩や鎖骨に、腹のやわらかいところにではなく腰骨に、ベルトがかかっていなければなりません。そうしなければ、シートベルトが腹や胸の内側に食い込んで、内臓を損傷することになります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 柳原三佳

    柳原三佳認証済み

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    ノンフィクション作家・ジャーナリスト

    見解あらためてシートベルトの重要性を認識させてくれる記事です。身長を考慮するという点では子どもだけでなく…続きを読む

  • 上西一美

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    日本事故防止推進機構理事長/株式会社ディ・クリエイト代表

    見解後部シートベルトを着用しない事は論外ですが、その着用する目的を誤ってしまうと、今回のような悲惨な事故…続きを読む

コメンテータープロフィール

西尾元

西尾元認定済み

法医解剖医/兵庫医科大学法医学講座主任教授

エキスパート認定マークについて

警察から依頼のあった解剖を日常的に行っています。犯罪が関係した遺体や死因がわからない遺体の死因究明などを行うためです。

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