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中井彰人

中井彰人認証済み

認証済み

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

見解ヨーカ堂春日部店が出来た1972年というと、まだモータリゼーションが普及する前なので、自家車で買物に来る人は多くなく、スーパーは駅前に複層階の大型総合スーパーというのが定番だった。80年代になり一家に一台クルマが普及する時代には、週末に一家そろって総合スーパーに車で行ってまとめ買いが主流となり、ワンストップショッピングに適した総合スーパーは大流行りした。しかし、2000年代以降、女性が軽自動車で自由に走り回る時代になると、郊外に様々な専門店(食品スーパー、ドラッグストア、100均、ユニクロ、しまむら、等)が出来て、やがてはその集積であるショッピングモールが出来てくると、行きにくい駅前の総合スーパーから消費者は郊外ロードサイドに分散していく。春日部も今では、ショッピングモールも、食品スーパー+ミニモールなども、郊外にいくらでもある。ここで一旦終了もやむを得ないのである。

コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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