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松尾豪

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合同会社エネルギー経済社会研究所代表

報告

解説自然災害に伴うものではない停電としては、36万5300世帯の停電は比較的大規模なものと言えます。停電地域が点在していますが、これはUFR(周波数低下リレー)が作動した際に見られる特徴です。電力系統安定化システムの何らかの機能が作動したと考えられます。 実は、本日の14時21分に本州と四国を繋ぐ本四連系線(瀬戸大橋を通っています)が停止し、併せて徳島県の電源開発橘湾火力発電所2号機(出力105万kW)も停止しました。 電気は常に需要と供給を一致させる必要がありますが、四国は自エリアの需要よりも多く発電して、本州に対して電力を輸出する立ち位置です。本四連系線は四国の電気を本州に送る役割を担っていますが、これが停止したことで四国で電気が余る事態に直面するため、橘湾火力2号を強制停止させたとみられます。昼間の事象と今回の停電の因果関係があるか否かは不明です。四国電力送配電の調査結果が待たれます。

コメンテータープロフィール

松尾豪

合同会社エネルギー経済社会研究所代表

再エネ発電・小売電気事業者のイーレックス、アビームコンサルティングなどを経て、現職。電力・石油・機械業界に対する事業コンサルティング・アドバイザリーや新電力の経営再建、国内外電力市場調査・制度調査に従事。

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