補足NHK紅白歌合戦にK-POPアーティストが出場するのは、今ではめずらしくありませんが、イ・ジョンヒョンは2004年末放送の同番組に出場（しかも日本CDデビューからわずか2週間後）して、日韓の音楽ファンを驚かせました。 女優のイメージが強い彼女ですが、当時は歌手として一世を風靡。”テクノの女王”というニックネームを持ち、風変りな衣装や扇子を使ったダンス、小指の先につけた”指マイク”といったインパクトのあるビジュアルとパフォーマンスでブレイクを果たしました。その後は徐々に女優としての存在感を強めていきますが、歌手がメインの時代のエキセントリックな姿を知る者としては、このように柔和な笑顔を浮かべるイ・ジョンヒョンはとても新鮮に感じてしまいます。 年を重ねた彼女の演技と歌が今後どのようなものになっていくのかが楽しみですね。
コメンテータープロフィール
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年よりK-POPをメインにした執筆活動を開始。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』、『韓流ぴあ』など専門誌に寄稿。K-POP専門のレーベル＝バンチョーレコード運営（現在は一時的に休止）。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』（イースト・プレス）ほか。
