見解近年YouTubeの漫画動画と呼ばれるジャンルで、巨大掲示板やまとめサイトに記されたエピソードを、勝手に紙芝居っぽく動画化するものが目立ってきました。 巨大掲示板やまとめサイトでは、書き込み主は匿名や特定不能の場合が多いので、問題がそこまで顕在化する事はなかったようですが、こうした動画チャンネルの乱立が、盗作行為への意識を鈍化させた面は否定できないでしょう。 さて『オンナのソノ』は、すでにレインボーさんや他の方の動画を、動画作成の際の参考資料として用いたことを認めているはずですが、アイデアそのものに著作権はないので、あくまで設定や展開は同じでも表現が違うので、著作権侵害には当たらないと言っているのかもしれません。 しかし、表現に盛り込まれた独自の創作的な要素は著作物として認められる場合があるので、動画の肝となる創作的な要素が類似しているかどうかが、今後の争点になるのではないでしょうか。
コメンテータープロフィール
ライター・編集者。出版社にて単行本・電子書籍の編集を経験した後、2004年頃からフリーランスに。漫画・アニメ・映画関係の紹介や取材、コラムの執筆や、漫画・ライトノベルの編集などを手がける。web媒体ではマグミクス、リアルサウンド、現代ビジネスほかに寄稿。
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