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高英起

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デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

報告

見解2017年当時、北朝鮮は内部で中国のことを「千年の宿敵」と呼んでいた。この当時、北朝鮮と中国の関係は最悪の状態にあった。国連安全保障理事会では北朝鮮に対して制裁を科す決議が、2006年から2017年にかけての11年間で11本が採択されている。安保理決議は、米英中露仏の常任理事国5カ国のうちひとつでも「拒否権」を行使すれば、採択されない。つまり、北朝鮮の友好国である中国(そしてロシア)も、賛成していたということだ。 しかしその後、中朝関係は劇的に改善した。背景には米中対立の激化がある。安保理においても、中国は新たな制裁決議に賛成しなくなった。 では今後、中国が再び制裁決議に賛成するほどに、対北朝鮮関係が悪化し、対米関係が好転するだろうか。当面、それはちょっと考えにくい。中朝関係が冷めているとしても、隙間風の水準で終わるかもしれない。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 辺真一

    辺真一認証済み

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    ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

    見解中朝の関係がギクシャクしているのは間違いないと思います。それでも、所詮一時的な現象だと思います。何と…続きを読む

コメンテータープロフィール

高英起

デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。

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