見解6月は一年で1番扁桃腺炎が多い時期ですが、 痛み止めを内服し、微熱すらなく、咳がでる、だるいという方にコロナ検査をすると5割以上の方に陽性がでるのが現状です。 ご本人も当院に風邪か扁桃腺炎だろう、まさかコロナだと思っていなくていらしているので、有料の検査を嫌がる方がいらっしゃいますし院内のマスク着用にもクレームがでます。 陽性とわかっても、マスクせずに電車に乗られて帰る方もいます。 5類とはそういうものですが、乳幼児や基礎疾患のある方、高齢の方には5日間は接触を控えて欲しい旨は伝えております。また、具合が急変したら救急対応をするようにも話しています。 現在流行っている型は感染力が強いので、今一度手洗い、うがい、人混みではマスク着用をおすすめします。 扁桃腺炎や咳喘息に隠れてコロナであることもあり得ます。無駄に抗生剤を飲まないためにも、検査は積極的に受けてくださるようお願いいたします。
コメンテータープロフィール
馬車道木村耳鼻咽喉科クリニック院長。信州大学医学部卒業後、横浜市大医学部大学院にて医学博士を取得。米国ネブラスカ州国立リサーチ病院へ留学し遺伝子研究にも携わった。耳鼻咽喉科を専門とする傍らで産業医として職場環境、労働者の健康管理も行っている。木村至信BANDとしてメジャーデビューしシンガーソングライターとしても活動中。様々なメディアにて医療コメンテーターとしても活躍。
