見解黒田監督がハーフタイムに「何もしていない」と選手たちに檄を飛ばしたことを明かしていましたが、前半の町田はまったく「らしさ」がありませんでした。全体的に動きが重く、アクションもリアクションも鈍かった。風上だったことも含めて「不満」だったのは当然です。 指揮官の檄が効いたのか、後半は立ち上がりから動きが一変。右タッチ沿いの崩しからと、左ポケットからのクロスで決定機を作りましたが、VARとバーに阻まれて得点ならず。試合を通してみればドローは論理的な結果だったと思います。 それにしても改めて感嘆したのは両チームの立場。昨季降格回避の湘南と今季初昇格の町田。普通に考えれば、どちらも今季の命題は「残留」となるはずですが、現実は対照的。両者の立ち位置は完全に入れ替わった、と言えます。昨季以前であれば「食ってやろう」とするのは町田の方だったわけで。 Jリーグの浮沈の激しさを実感する対戦でもありました。
コメンテータープロフィール
1965年生まれ。早稲田大学中退後、『週刊宝石』にて経済を中心に社会、芸能、スポーツなどを取材。1990年以後はスポーツ誌を中心に一般誌、ビジネス誌などで執筆。著書に『冒険者たち』(学研)、『星屑たち』(双葉社)、『日韓ワールドカップの覚書』(講談社)、『東京マラソンの舞台裏』(枻出版)など。
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