見解基本的には、欧米にロシアによる核の脅威を実感させ、なるべくウクライナへの軍事支援を思い留まらせたいという狙いであろう。 ただ、本音はそうであっても、短・中距離核ミサイルの生産は、実際に再開されることになりそうである。そうなれば、ロシアと欧米の対立は、より長期化・構造化されてしまうことが不可避である。きわめて由々しい状況であることに、間違いはない。
コメンテータープロフィール
1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。