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福井健策

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弁護士/ニューヨーク州弁護士(骨董通り法律事務所 代表)

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見解上院でも賛成79、反対18ですか。猶予期間を延ばしたとはいえ、予想以上に大差で可決されましたね。TikTokが宣言した法廷闘争の帰すうは読めませんが、その巨大裁判じたいがTikTokへの大きな足かせになることも、政府側は織り込み済みでしょう。 同時にEUでは、TikTokの動画視聴にポイントを付与するサービスについて、(いわゆる「ポイ活」などの)強い依存性を招くとして当局が問題視。TikTokが自主的な停止を発表しています。 強まるプラットフォームへの政府規制は、圧倒的な情報とアクセスと富を集めて独立的にふるまう「超国家」たちに対する、「既存国家」側の覇権争いともいえます。日本政府も積極的な関与を強めており、最近の動きでは「既存国家」側の攻勢が目立ちます。他方、巨大SNS勢への人々の依存はむしろ高まっており、行方はまだまだ未知数ですね。

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コメンテータープロフィール

福井健策

弁護士/ニューヨーク州弁護士(骨董通り法律事務所 代表)

弁護士(日本及びニューヨーク)。骨董通り法律事務所 for the Arts 代表。日大芸術学部・神戸大学大学院・iU・CATで客員教授。専門はエンタテインメント・メディアの法律と契約、著作権法、肖像権・メタバースなど情報法。 内閣府知財本部・文化庁ほか委員。デジタルアーカイブ学会法制度部会長、JPASN常任理事、エンタメロイヤーズネットワーク理事。近著『18歳の著作権入門』(ちくま新書)、『エンタテインメント法実務』(弘文堂・編著)、『ロボット・AIと法』(有斐閣・共著)ほか。

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