補足背景説明が不足している。 簡単に言うと、結婚適齢期の女性が足りないのだ。だから男性が必死になる。通常、女児100に対して、男児の出生103〜107。一人っ子政策実施後の中国ではそれがに上昇し、2007年には120・22に達した。その後、徐々に低下したが、いまだ高い状況は変わらず、2015年には113・51であった。人口の多い国でここまで数値の開きがあると、おそらく1千万をこえる男子が結婚できないことになろう。 時限爆弾が爆発しつつある。しばし中国内の緊張とともに、東アジア全体の女性の人口移動(犯罪や強制的なものを含めて)を注視する必要がある。
コメンテータープロフィール
1966年東京生まれ。オックスフォード大学政治学博士(D.Phil)。著書に『統合の終焉』(2013年、読売・吉野作造賞)、Presidency of the European Commission under Jacques Delors: The Politics of Leadership (1998)。全8巻の岩波シリーズ「日本の安全保障」(2014—15)の共同編集代表、朝日新聞論壇委員を経て、毎日新聞や共同通信などでコラムを連載中、外務省政策評価アドヴァイザリーボードメンバー、東アジア市民社会対話「北海道ダイアログ」世話人。
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