補足各地の太陽光発電施設が問題になっています。「太陽光パネルが悪い!」となりがちですが、少し整理すると、太陽光発電にも大きく「自家消費」「投資目的」の2つがあります。自宅や工場などに設置し、自分たちで利用するのは、「自家消費」タイプです。こちらは、そもそもその場所で利用するので、あまり問題になっていません。もう1つが記事に取り上げられている「投資目的」タイプです。いわゆる「野立ての太陽光発電施設」というものです。広い土地や山などに設置されて、発電した電気を売電して収益を上げます。「野立ての発電施設」は、50万か所以上あるといわれています。投資目的で建設されたので、施設の転売が繰り返されています。その理由から施設のメンテナンスや安全性が心配されています。加えて、2030年以降は、太陽光パネルの廃棄問題にもつながってきます。太陽光パネル自体が悪いわけではなく、どのように普及させていくかが大切です。
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コメンテータープロフィール
専門分野「環境・エネルギー」「デジタルテクノロジー」「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすく広くつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に執筆/講演活動などを実施。アクセンチュア株式会社に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカ等のプロジェクトに参画。その後、RAUL株式会社を設立。主に環境・エネルギー分野のビジネス推進や企業の社会貢献活動支援を実施。
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