このような記録的暑さの原因について、狭義の説明では、気象的な要素によって説明がなされます。偏西風が大きく蛇行し、付近で高気圧が成長しやすくなっていたこと、暖気が蓄積していったこと、などです。今は現地は気温が急激に下がっているとのことで、このように気象自体の変化には元々波があるものです。 しかし、地球温暖化の影響で、暑くなる気圧配置が整った際に、以前より気温が上がりやすくなります。特に高緯度地域の方が地球温暖化による気温の上り幅が大きいと言われていて、バンクーバーのような北海道よりも北に位置している場所は、その典型でしょう。 地球温暖化の影響には、このような負の影響と、一方で、例えば今までは居住・農業などに適さなかった土地が適地に変わってくるといったような正の影響がありますが、負の影響は高齢者や発展途上国のような弱者の方が受けやすいと考えられます。
コメンテータープロフィール
埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職。幼少期に阪神淡路大震災で被災したこと、東日本大震災をきっかけに防災の道に進むことを決意。2013年に気象予報士資格取得。NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル(土日)」や、TBS「THE TIME,」に出演。 小学校の授業で読んだ漫画をきっかけに、20年以上地球温暖化に関心を寄せ続け、気候変動、異常気象に関する講演も行う。2021年より東京大学大学院に進学し、地球温暖化と世論について研究。 2022年には、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表した。趣味は空手と早押しクイズ。
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