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安藤嘉浩

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スポーツ文化ジャーナリスト/元朝日新聞編集委員

報告

見解両アルプススタンドの大応援団も含めた球場全体の雰囲気が、選手と一緒に名勝負を作り出したと言っていいのではないでしょうか。 殊勲の馬庭優太君は延長10回、11回ともタイブレークを無失点で抑えると、涙ぐみながらマウンドを降りていました。「野球って楽しいな。甲子園って最高だな」と思ったと語っています。 その思いを強くしたのは7回の守りだったそうです。味方のセンターが打球を後逸して勝ち越しを許してしまったのですが、チェンジになってベンチに戻るとき、この日一番大きな拍手が、ミスをした選手を出迎えてくれたからです。 もちろん、それは大社、早稲田実の両校選手が真摯に純朴にプレーしているからであり、甲子園の観客はそういう選手に熱く温かい声援と拍手を送るのです。 これだけ感動が波状のように押し寄せてくる試合は本当に久しぶりでした。両校選手と観客の皆さん、そして阪神甲子園球場にありがとうと言いたいです。

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コメンテータープロフィール

安藤嘉浩

スポーツ文化ジャーナリスト/元朝日新聞編集委員

1965年、岐阜市生まれ。立教大学卒、筑波大学大学院修了。元・朝日新聞編集委員。高校野球を30年以上にわたって取材し、松坂世代や決勝再試合など数々の名勝負に立ち会ったほか、大会運営や100回史(朝日新聞出版)の編集に携わる。メインライターを務めた名勝負連載「あの夏」や「高校野球メソッド」は書籍化された。プロ野球や大学野球、大リーグ、第1回WBCも取材。アテネ五輪では柔道などを担当し、日本の金メダル16個のうち12個の取材に携わった。現在は(株)文化工房(テレビ朝日グループ)のスポーツライター・プロデューサー。

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