Professional2017.03.13

【連載 Yahoo!ニュース×エンジニア】時短勤務と管理職を両立 子育て中の女性エンジニアが語る葛藤とやりがい

Yahoo!ニュースでは24時間365日、国内外の多様なニュースを発信し続けています。このサービスを円滑にユーザーの皆さんに届けるには、エンジニアの力が不可欠です。

Yahoo!ニュースにはエンジニアのほか、デザイナーや編集などさまざまな職種のスタッフがいます。職種別の構成を見てみると、エンジニアが39%占めており、ほかの職種よりも多くの人材がそろっていることが分かります。

エンジニアの男女比は男性が圧倒的に多く77%。年齢構成は20代と30代の合計が96%と若手中心の構成になっています。

エンジニアの仕事や思いをインタビュー形式で紹介する本企画、第2回の今回はその“少数派”の女性エンジニアに話を聞きました。西村つむぎさんは出産を経て2年前に復帰、現在管理職でもあります。仕事と子育てのバランスをどのように考えているのでしょうか。

メディア・マーケティングソリューションズグループメディアカンパニー
ニュース・スポーツ事業本部開発部
西村 つむぎ

――2007年にヤフーに入社し、Yahoo!トラベルでエンジニアを経験した後、2012年にYahoo!ニュースに異動しました。戸惑いはありましたか。

異動直後はコードを書くというより、企画がメインの仕事でした。あるYahoo!ニュースの機能の裏側のシステム構成の調整などをやっていて、仕事の5~6割は新しい経験という感じ。Yahoo!トラベルでも何かアラートがあれば即時対応でしたが、(地震など)有事の際の緊迫感はYahoo!ニュースで初めて経験しました。Yahoo!トラベルとYahoo!ニュースでは忙しいタイミングが全然違うんです。例えばテロが起きたら「旅行なんて」という状況になりますが、逆にYahoo!ニュースでは伝えなければなりませんから、忙しくなりますね。

――現在は、Yahoo!ニュースに記事を配信しているコンテンツパートナー向けにご提供している、ログツールの担当ですね。

はい、今はエンジニアとして、ログツールの開発やメンテナンスをやっています。ログツールは、コンテンツパートナーの皆さんが、配信した記事のページビューなどのデータを確認することができるものです。Yahoo!ニュースのビジネスにとってもすごく大事な部分なので、担当できて良い経験になっています。

新しいツールなので新しい技術を取り入れて挑戦できるところも面白いです。一方でツールで扱うさまざまなデータをどう見せやすくするか、スピードを落とさず表示するかといったところは難しいです。

――2013年に管理職になり、2014年に34歳で出産して、11カ月後の2015年に復帰しました。現在の勤務スタイルは。

時短勤務で基本は午前10時から午後4時までです。子供のお迎えの時間があり、遅い時間まで残れないので、早めに午前8時くらいに出社することも多いです。

以前は何時まででも好きなだけ仕事をしていました。計画的にやらなくてもできたという感じです。今は集中できる時間が限られているので「今日絶対やること」を毎朝必ず箇条書きにして、優先順位を確実に決めるようにしています。

――ライフスタイルががらりと変わったんですね。産休・育休から管理職として復帰しましたが、不安はありましたか。

管理職としての復帰は単純にびっくりしましたが、(子育てと管理職の両立が)無理だったら「ごめんなさい」するしかない、やれるだけやってみようと思いました。

悩んだのは、短い時間しか部下と一緒にいられなくなったことです。上司は部下と長い時間一緒にいて、いざというときにフォローできる存在であるべきなのかと思っていたので、時間が成果になるような働き方をしていたのですが、これからは近くにいない可能性がかなりある。1対1の面談を工夫するとか、限られた時間で何をしてあげられるかを考える方向にシフトしていきました。


――最初からそんな風にできたんですか。

いやいや、今でも毎日いっぱいいっぱいなんです(笑)。復帰直後は「コードを書かなきゃいけない」というエンジニアとしての業務とマネジメント業務の両立にも苦労しました。今はマネジメント6割、エンジニア4割くらいでしょうか。

――今の仕事の目標は。

以前は「新しいプログラミング言語を書けるようになる」というような目標を立てて、できるようになるたび自信を一つ一つ蓄積していました。その後プロジェクトマネージャーも管理職も経験して、資格やプログラミング言語を書けるといったものとは違う、一言では言えない(スキル)――コミュニケーション能力とかプロジェクトの管理能力とか――も頑張ろうかなと意識して、業務外の時間も使って勉強しています。

子供が小さいうちは早く寝るので、午後8時~午後9時頃に寝かせた後は自分の時間にあてていました。最近は一緒じゃないと寝てくれなくなってしまったので、朝5時に起きて趣味のSkype英会話をやってから出社したり、子供と一緒に図書館に行って本を読んだりしています。

――その姿勢を見習いたいです。モチベーションの源泉はなんでしょうか。

成長を感じ続けていたいんです。ずっとステイでいるのは好きではなく、面白くなくなっちゃいます。自分が何かできるようになったり、知見や知識が増えると、モチベーションが高まります。時間が限られている今は前より計画的になって効率が上がった気がします。

――最後にYahoo!ニュースに興味があるエンジニアに何かメッセージはありますか。

女性の働きやすさについては自信を持っておすすめできます。(自宅作業できる仕組みや時短勤務など)制度が整っていますし、小さいお子さんがいる社員が多くて、何も言わなくても理解してもらえることが多いです。

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