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【PR】初心を取り戻す絶好のチャンス――共働き夫婦の記念日を考える

1/30(火) 9:52 配信

結婚した日やそれぞれの誕生日など、夫婦の記念日は2人の絆を確かめ合う機会。だが、共働きの身では忙しさに追われ、互いのスケジュール調整さえままならないこともある。限られた時間をやりくりして、充実した記念日を過ごすにはどうすればいいのか。共働き夫婦の仲を深める、記念日の祝い方を探った。

「記念日外食」の落とし穴

夫婦の記念日として最もメジャーなのは、「結婚記念日」だろう。マイナビニュースが2017年4月に行った「結婚・結婚記念日に関するアンケート」によれば、結婚記念日を「婚姻届を出した日」とする人が50.8%と最も多く、続いて「結婚式を挙げた日」とする人が39.2%、「両方(婚姻届の提出と挙式が同日)」とする人が9.6%だった。祝い方では、「外食をする」が最多の65.6%だ。

今年で結婚6年目、大阪府北区に暮らす矢野さん夫妻も婚姻届を出した日には毎年、交際時から通うイタリアンレストランでコースディナーを楽しむ。平日は深夜の帰宅が多く、休日出勤も珍しくない建築士の夫・宏さん(30)と、不動産会社で総合職として働く妻が顔を合わせて話をできる時間がそれほど長くない。だからこそ、記念日だけはどんなに忙しくても必ずレストランへ行けるように仕事を調整する。

「忙しい時期は時間を確保するのも大変ですが、これからも妻と仲良く暮らせるなら願ってもないこと。職場のチームメンバーも、この日だけは僕が早く帰宅できるように協力してくれます」と宏さんは語る(イメージ:アフロ)

しかし、「記念日がこの形に落ち着くまで、大変な紆余曲折がありました」と、宏さんは言う。

「結婚1年目は、僕の予約した店がカジュアルすぎて妻を失望させ、2年目には、急な出張でディナーをキャンセル。3年目は僕がうっかり仕事を入れてしまい、妻が2週間も口をきいてくれませんでした。以来、絶対忘れないようにカレンダーアプリでアラームをかけています」

神奈川県内に暮らす山口さん夫妻にも、「記念日の外食」で失敗した苦い過去がある。「3年前のクリスマスに、失敗してしまって。いま思い出しても冷や汗が出ます……」と、IT企業勤務の夫・睦夫さん(34)は明かす。

別のIT企業で働く妻・美里さん(39)を喜ばせようと、仕事帰りにサプライズで高級レストランへとエスコートした睦夫さん。しかし、「カジュアルな服装だった妻は相当恥ずかしかったみたいです。僕の服だけパリッとしていたのも裏目に出て、終始無言でコース料理を食べました」(睦夫さん)

記念日をめぐる「冒険」を語る山口さん夫妻(撮影:栃久保誠)

サプライズ失敗をきっかけに、記念日自体が逆にトラウマのようになってしまった山口さん夫妻。「常々、ロマンチックなシチュエーションに憧れていた」という美里さんだが、睦夫さんは「記念日を祝うこと自体慣れておらず、どうしていいかわからなかった」と当時を振り返る。

希望を叶える写真館との出会い

2人を救ったのは、美里さんの故郷に知人がオープンしたユニークな写真館だった。結婚記念日があるゴールデンウィークには毎年、石川県金沢市にある写真館「TORUTOCO(トルトコ)」で、必ず夫婦の記念写真を撮影している。

「以前、結婚式場のカメラマンに、私たち2人の手を合わせてハートを作るよう指示されたんですが、どうしても恥ずかしくて断固拒否してしまいました。でも、この写真館は別。おもしろいものを作りたいと思う私たち夫婦の希望を、毎回きちんと叶えてくれるんです」(美里さん)

山口さん夫妻が結婚3周年の記念に撮影した一枚。TORUTOCOでは撮りたい写真のイメージを伝えると、CM制作のプロデューサーとして活躍した経歴を持つオーナーが要望をヒアリングした上で、演出や小道具を提案してくれる(写真提供:TORUTOCO)

「肩を抱き寄せるなど、普段は照れくさくてできないポーズでも、ネタとしてならできます。夫婦でコラボして同人誌を書いたこともある僕らにとっては、記念写真の撮影はぴったりの祝い方。『今回はどんな写真にしようか』と相談しながら、一緒に作品づくりができるのが毎年の楽しみです。今後もずっと続けていくと思います」(睦夫さん)

撮影が終わると、2人でデータを見て写真を選ぶ。そして、1枚だけ大きくプリントし、1年間ダイニングテーブルのそばに飾る。

とっておきの1枚を選ぶ時は「撮影中の状況を思い出して2人で笑い転げることもあります」と山口さん夫妻は口をそろえる(撮影:栃久保誠)

「毎日、目に入る場所に写真を飾っておくと、ふとした時に『私たち、仲良いなぁ』と感じられるのがいいところ。ロマンチックではないけれど、毎年、夫と一緒に写真を撮りに行けることが今はとても幸せです」(美里さん)

互いの誕生日に必ず旅行へ

共働きである以上、夫婦のスケジュール調整は簡単ではない。それでも、なかなか合わない予定をうまくやりくりして、年に2回の旅を楽しむ夫婦もいる。

世田谷区に暮らす永井さん夫妻は、今年で結婚6年目。2人の記念日は、SEとして働く夫・和貴さん(37)が生まれた8月と、フリーランスライターの和代さん(36)が生まれた1月に迎える、それぞれの誕生日だ。和貴さんの誕生日は、結婚記念日でもある。

「普段はあまり顔も合わせず、お互いにバリバリ仕事をしているからこそ、年2回の記念日はパーッと遊ぶのが我が家のスタイルです」と和貴さんは笑う(撮影:栃久保誠)

「ちょうど8月と1月はボーナスが出た後。懐に余裕がある時期なので、毎回1泊2日程度のショートトリップに出かけます。旅のプランを考えるのは1カ月前くらいから。あまり遠出はできないので、旅先は箱根や熱海といった関東近郊に限られますが、毎回とても楽しく過ごしていますよ」

結婚5周年を迎えた昨年は箱根へ。旅先で今回の結婚記念日が「木婚式」に当たると気づいた夫妻は、ペアの木箸を購入した。

「普段は出かける計画を立てても流れてしまいがちですが、年に2回の記念日なら『どうにかして行かねば』と感じるもの。ただの同居人にならないためにも、私たち夫婦にとっては欠かせない日です」と和代さん(撮影:栃久保誠)

「ものを増やしたくないから、旅の思い出は写真で十分だと思う半面、木箸のように実用的なものなら2人の思い出の品を買うのもいいなと感じましたね。普段は夫と食卓につくことはほぼありませんが、一緒に食事ができる時は、いつもこのお箸を使っています」と和代さんは微笑む。

「記念日は普段すれ違いがちな私たちが一緒に思いっきり遊んで、日頃のコミュニケーション不足を埋める、とっておきの機会。そして、これまでの1年間を振り返る大切な時間になっています」(和代さん)

夫婦間の“緊張感”を保つチャンス

「生活をともにするパートナーの存在にどんどん慣れてしまうと、互いに安心感を得られるようになる一方で、関係がマンネリ化しやすく、倦怠期の到来が早まります。記念日は、『ハレ(非日常)』と『ケ(日常)』を分け、夫婦2人の緊張感を取り戻すいい機会。定期的に初心を取り戻すことは、長続きする夫婦の秘訣だと感じています」

こう話すのは、「恋人・夫婦仲相談所」の三松真由美所長だ。約20年にわたって夫婦関係や恋仲に悩む女性会員1万人からの相談を受けてきた。自身も共働きで、子を持つ母でもある。

きっちりと初心に戻るコツは「子ども抜きで過ごすこと。子どもがいる夫婦は、一時的に子を預けてでも2人だけの時間をとるのが理想。夫婦の記念日と子どもの記念日を区別し、2人きりで祝う工夫をしましょう」と三松さんは推奨する(イメージ:アフロ)

三松さんによれば、記念日のお祝いでつい陥りがちなのが、マンネリ打破を兼ねてサプライズを仕掛けて失敗するケースだ。この場合、前出の山口さん夫妻のように愛ゆえの行動が空回りし、けんかの種になることも珍しくない。

「特別な日のサプライズをスムーズにこなすのは、手慣れていないと難しいのが実情。だから、サプライズを受けた側は、それがどんな内容であっても、まずは準備した相手の努力をくんでねぎらいの気持ちを持ちたいもの。オーバーなほどのリアクションで、パフォーマーになりきったつもりで喜んでみせましょう。夫婦仲を良好に保つ上では、相手の気持ちをきちんと受け取り、喜びを示すことが大切なのです」

高価なプレゼントを準備したり、大袈裟なことをしたりするほど、サプライズの難易度は高まる。慣れないうちは、ささやかなプレゼントから始めてみるのもいいだろう。

「安価でも心に残るプレゼントを選ぶコツは、日頃からパートナーの好みを把握しておくこと。パートナーの好きなものを10個、すぐに言えるようにしておくといいですね。なお、結婚してからの年数によって結婚記念日に名称をつけてお祝いし、それにちなんだ贈り物を交換するという慣習もあります」

結婚5周年の「木婚式」は、1本の木のように夫婦が固く一つになったという意味を込めて、木製のアイテムを贈り合う。1周年の「紙婚式」に始まり、50周年で「金婚式」を迎えるなど、年数を経るごとに軟らかく安価なものから硬く高価なものに変わる(写真提供:永井さん夫妻)

前出の永井さん夫妻が、結婚5周年を記念して購入したという箸は、この「木婚式」にもとづいたもの。
もちろん、贈るものは品物でなくても構わない。たとえば、夫婦間で交わした「言葉」も贈り物になる。

「メモアプリなどに、夫婦の会話でグッときた一言を書きためておきましょう。記念日に疎い人でも、数年前に自分がかけた言葉が、相手の記憶に残っていたらうれしいもの。記念日に『2015年はあなたからLINEでこんな言葉をもらって感動したよ』『2016年はこんなことを誓っていたね』と振り返りができます」

究極の形は「記念日にこだわらない」

記念日を祝うことに慣れてきたら、ぜひ次のステップに進んでほしいと三松さんは話す。記念日の枠から一歩踏み出す。つまり、記念日以外の日にもパートナーへの気持ちを示すのだ。

「これまで私が一番グッときたのは、なんでもない日に小さな花束とプチケーキがテーブルに置いてあって、『愛してるよ!』の手紙が添えられていたとき。もちろん記念日はいい機会ですが、日頃から相手に対する感謝や愛情、ねぎらいを示すことは、夫婦関係を良好にする近道。普段は同居人のようでも、愛する我が子の父母でも、ふとしたときに男女に戻れる瞬間を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか」

取材・文:矢口あやは
編集・制作:ノオト
[写真]
撮影:栃久保誠
イメージ:アフロ


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