栃久保誠

【PR】「食器洗い」ですれ違う夫婦たち――家事は「マネジメント」の時代へ

2017/11/2(木) 10:54 配信

共働き世帯で重要な「家事の分担」が、かえって夫婦のもめごとを引き起こすこともある。特にそれぞれの家庭の習慣が出やすく、夫婦の意識がすれ違いやすい家事の一つが「食器洗い」だ。毎日の食器洗いを効率よく、ストレスなく進めるためにはどんな解決法があるのだろうか。

食器洗いはコミュニケーション。でも……

ある水曜日の午後8時。都内に住む周東(しゅうとう)夫妻は、そろってキッチンに立っていた。食器の鳴る音に混じって響く、2人の笑い声。妻の淑子さん(30)が洗った食器を渡すと、夫の祐大さん(29)はそれをふきんで拭き、食器棚へとしまっていく。結婚以来、すっかり体に染みついた習慣だ。

周東夫妻は、ともにフルタイムで働く2人暮らし。平日は、先に帰宅したほうが食事を作り、もう一方が食器を洗うという家事の分担をしている。今日は祐大さんが夕食を作ったから、食器洗いは淑子さんの担当。食器洗いの際は、食事を作った側がサポートに入り、食器棚にしまうまでを流れ作業で行うのが、夫婦で決めたルールだ。

「我が家では、省スペースのためシンクの横に水切り用ラックを置いていません。だから、洗ったらすぐしまうほうが効率がいい。それに、食器洗いの時間の何気ない会話が、夫婦のコミュニケーションになっているんです」(淑子さん)

一緒に食器洗いをしながら、たわいもない会話を交わす周東夫妻。食後の食器洗いは、忙しい2人にとって貴重なコミュニケーションの時間だという(撮影:栃久保誠)

だが、そんな周東夫妻でも、食器洗いをめぐって行き違いが生じることがある。祐大さんは「妻が食器を洗うと洗剤の泡が残っていることが多く、それをもう一度流さないといけない。何度も続くときは『泡が残ったままだよ』と一言伝えます」と話す。

「食器を洗っているときに、シンクに水が飛び散っているのも気になります。僕はシンクが水あかで汚れると嫌なので、水を飛ばさないように気をつけているのですが……」(祐大さん)

一方の淑子さんは、祐大さんと「食器洗いを始めるタイミングが違う」と感じている。

「私は食べ残しなどの汚れがこびりつくのが嫌で、食後すぐに洗ってしまいたいタイプ。でも、夫は食後はしばらく休んでいたい。待っていられなくなって私がキッチンで食器を片付け始めると、夫が『あぁ、やらなきゃな』といった感じで席を立ってくれます」(淑子さん)

(撮影:栃久保誠)

どんな夫婦でも育ってきた環境は異なる。一見、食器を洗うだけと思いがちだが、「食器洗い」は各家庭の習慣が出やすく、夫婦間の不満を生みやすい家事のひとつだ。2014年には「家事ハラ」をめぐる企業の調査が波紋を呼んだが、その調査の中で「妻からのダメ出しが起きやすい家事」の第1位として挙げられていたのも「食器洗い」だった。周東夫妻も、育った家庭の食器洗いのルールがパートナーにとって当たり前ではないことに、結婚後とても驚いたという。

食器洗いは、油ものをのせた食器は洗う前にお湯で流したい、魚をのせた食器は専用のスポンジで洗いたいなど、多くの人が自分なりの「正解」を持っている。ときにはもめごとに発展することも(撮影:森カズシゲ)

日本での食洗機普及率は3割を切る

家事に対して不満があるならば、機械に頼るという手段もある。だが、諸外国に比べ日本では食器洗い乾燥機(以下、食洗機)の普及率が低い。

欧米諸国(※1)では食洗機の普及率が70%を超えているのに対し、日本(※2)では30%以下にとどまっている(パナソニック提供資料から作成。※1ユーロモニター・インターナショナル調べ ※2パナソニック調べ)

「アメリカやヨーロッパでは、ほとんどの物件にビルトイン式の食洗機が設置されています。食洗機が付いていない物件は、日本でいえば、風呂なし物件と同じようなもの。欧米諸国と比べると、日本は“食洗機後進国”といえるでしょう」

こう話すのは、家電ライターの藤山哲人さんだ。

テクニカルライター、プログラマーの肩書も持つ藤山さん。自らも1995年から卓上型食洗機を使用し続けている(撮影:飯本貴子)

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