3年3300万ドルの契約を得る前に、他球団と合意したさらに高額な契約を白紙にされていた!?
ジェフ・ホフマンは、フィラデルフィア・フィリーズで投げた過去2シーズンとも、50登板以上、50イニング以上、奪三振率11.80以上、与四球率3.30未満、防御率2.50未満を記録した。2023年と2024年のどちらも、これらのすべてをクリアした投手は、他にはいない。
今オフ、FAになったホフマンは、トロント・ブルージェイズと3年契約を交わした。ファンサイデッドのロバート・マリーらによると、3年3300万ドル(2025~27年)の契約だという(「11年前にドラフト全体9位で指名し、翌年の夏にトレードで放出した投手を3年3300万ドルで呼び戻す」)。
ホフマンを手に入れようとしていたのは、ブルージェイズだけではなかったようだ。ただ、マリーによると、ブルージェイズ入団が決まる前に、ボルティモア・オリオールズは3年4000万ドルの契約でホフマンと合意に達したものの、肩の状態について懸念が生じたため、それを撤回したという。
また、MLB.comのマーク・ボウマンは、アトランタ・ブレーブスも、オリオールズと同様の動きをした、こちらは5年4500~4800万ドルの契約だった、と報じている。
これらの報道のとおりだとすると、ブルージェイズは、2球団が手を引いたホフマンと契約を交わしたことになる。32歳のリリーバーに年平均1100万ドルは、決して安い金額ではない。
もっとも、過去2シーズンとも、ホフマンは負傷者リストに入っていない。レギュラーシーズンにおける最長の登板間隔は、2023年が中6日、2024年は中5日だった。
なお、その後、オリオールズは、アンドルー・キトリッジと契約を交わした。こちらの契約は、ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールらによると、1年1000万ドルだという。
キトリッジは、ホフマンと同じ、右のリリーバーだ。3月に35歳となる。2022年6月のトミー・ジョン手術を挟み、2022年が20.0イニング、2023年は11.2イニングながら、2021年に71.2イニングで奪三振率9.67と与四球率1.88、防御率1.88、2024年は70.2イニングで奪三振率8.53と与四球率2.55、防御率2.80を記録している。