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NHKなのにキャラT? 実は「おむすび」のオリジナルキャラでした

木俣冬フリーライター/インタビュアー/ノベライズ職人
連続テレビ小説「おむすび」より T シャツのキャラがきになる 写真提供:NHK

2004年の糸島で流行ってる設定のキャラクター その名は

橋本環奈がギャルで、ゆくゆくは栄養士になるらしい朝ドラこと連続テレビ小説「おむすび」(NHK)。時代は2004年で現代劇。朝ドラでは圧倒的に昭和の戦前戦後の話が多く、現代劇はやや異端な印象がある。しかも、当時流行っていたギャル文化を取り上げるとあって視聴者はおそるおそる見ているところ。

目下、主人公・結(橋本)は姉の歩(仲里依紗)がギャルだったことの反動があってギャルが苦手なのだが、じょじょにギャル文化に染まっていくのだろうか?と気になる局面に差し掛かっている。

ギャルファッションも新鮮だが、ほかにも気になる意匠があった。第8回で結がキャラTを着ていたのだ。ずいぶん仕上がって見えるが、このキャラはなんだろう? NHKは具体的な商品は出せないはずで、登場人物がキャラクターのついた服を着ていることは珍しい気がするのだが……と番組広報さんに質問したところ、美術スタッフがわざわざ作ったオリジナルキャラだった。名前はcomeppi。

遡ると、第1回で、結が同級生の宮崎恵美(中村守里)とおそろいと言っていた、カバンにつけていたおまもりもcomeppiで、第3回の結の部屋にもぬいぐるみが置いてある。サンダルにもcomeppiがついているらしい。

設定としては「おむすび」の世界の人気キャラクターで、よく見ると結やハギャレンメンバーの持ち物がcomeppiグッズになっているそうだ。

スチールを見たら、結のケータイのシールもストラップもcomeppiだった。

結はかなりcomeppi好きである。

結のケータイにつけたシールやストラップもcomeppi  写真提供:NHK
結のケータイにつけたシールやストラップもcomeppi  写真提供:NHK

これからも、comeppiはたくさん出てくるらしい。もしかして、「ちゅらさん」におけるゴーヤーマンになるかもしれない。


連続テレビ小説「おむすび」
毎週月~土曜 午前 8時00分(総合)※土曜は一週間を振り返ります

/ 毎週月~金曜 午前 7時30分(NHKBS・BSP4K)

【作】 根本ノンジ

【主題歌】 B’z 「イルミネーション」

【語り】 リリー・フランキー

【音楽】 堤博明

【出演】 橋本環奈 仲里依紗 佐野勇斗 麻生久美子 宮崎美子 北村有起哉 松平健 ほか

フリーライター/インタビュアー/ノベライズ職人

角川書店(現KADOKAWA)で書籍編集、TBSドラマのウェブディレクター、映画や演劇のパンフレット編集などの経験を生かし、ドラマ、映画、演劇、アニメ、漫画など文化、芸術、娯楽に関する原稿、ノベライズなどを手がける。日本ペンクラブ会員。 著書『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、ノベライズ『連続テレビ小説 なつぞら』『小説嵐電』『ちょっと思い出しただけ』『大河ドラマ どうする家康』ほか、『堤幸彦  堤っ』『庵野秀明のフタリシバイ』『蜷川幸雄 身体的物語論』の企画構成、『宮村優子 アスカライソジ」構成などがある

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