ドジャースとパドレスの1勝1敗はどちらが有利なのか。ホームで○●とアウェーで●○
ナ・リーグのディビジョン・シリーズは、どちらも、2試合を終えて1勝1敗となっている。
ロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスが対戦しているシリーズは、ドジャースが○●、パドレスは●○。フィラデルフィア・フィリーズとニューヨーク・メッツのシリーズは、メッツが○●、フィリーズは●○だ。
ディビジョン・シリーズは、1995~2023年に116シリーズが行われた。リーグ2シリーズ×2リーグ×29年=116シリーズだ。そこから、最初の2試合が終わった時点で2勝0敗/0勝2敗の67シリーズを除くと、1勝1敗の49シリーズが残る。
49シリーズのうち、最初の2試合で○●のチームがリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出は24度、●○は25度だ。○●も●○も、ほとんど変わらない。
一方、今年のドジャースとフィリーズは、第1戦と第2戦がホーム・ゲームだった。パドレスとメッツは、アウェーで2試合を行った。
こちらは、差がある。49シリーズ中、ホームで1勝1敗のチームがリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出は18度、アウェーで1勝1敗は31度だ。それぞれの割合は、36.7%と63.3%となる。
また、今年のドジャースとパドレスと同じ、最初の2試合でホームのチームが○●/アウェーのチームが●○の21シリーズは、今年のドジャースと同じパターンのチームのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出が7度であるのに対し、パドレスと同じパターンのチームの進出は14度を数える。
今年のフィリーズとメッツと同じ、ホームのチームが●○/アウェーのチームが○●の28シリーズは、前者のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出が11度、後者は17度だ。
白星と黒星の順序を問わず、ホームで1勝1敗のチームの勝ち上がりよりも、アウェーで1勝1敗のチームの勝ち上がりのほうが多い。今年の場合、アウェーで1勝1敗は、パドレスとメッツだ。
ドジャースとパドレスは、2年前のディビジョン・シリーズでも顔を合わせている。このシリーズの最初の2試合は、ドジャー・スタジアムで行われ、第1戦はドジャースが5対3で勝ち、第2戦はパドレスが5対3で勝利を収めた。
ドジャースがホームで○●、パドレスがアウェーで●○は、今年も2年前と同じだ。ダルビッシュ有が第2戦に白星を挙げたことも、2年前と共通する。2022年は、5.0イニングで3失点(自責点3)だった。そこから、パドレスは、ホームのペトコ・パークで第3戦と第4戦に勝ち――スコアは2対1と5対3――リーグ・チャンピオンシップ・シリーズへ進んだ。
10月8日に行われる第3戦の先発投手は、パドレスがマイケル・キング、ドジャースはウォーカー・ビューラーの予定だ。第4戦は、マーティン・ペレスとランドン・ナックだろう。
この4人が記録した、今シーズン、後半、直近5登板の防御率に、直近の登板のイニングと自責点は、それぞれ、以下のとおり。キングの直近5登板は、レギュラーシーズン最後の4登板とワイルドカード・シリーズの第1戦だ。
キングとビューラーが投げ合う第3戦に関しては、パドレスが有利なように見える。ただ、キングがドジャースを相手に投げた直近の登板(9月24日)と、ビューラーがパドレスを相手に投げた直近の登板(9月26日)は、いずれも5イニング1失点――自責点はビューラーが1、キングは0――だ。
第5戦があれば、パドレスの先発投手は、中5日でディラン・シースか中4日でダルビッシュ。ドジャースは、中5日で山本由伸か中4日でジャック・フレアティだと思われる。彼らのうち、先発マウンドに上がらなかった投手は、リリーフ登板もあり得る。
ディビジョン・シリーズの第1戦は、シースが3.1イニング、山本は3イニングを投げ、ともに5失点(自責点5)。被本塁打は1本ずつあり、それぞれ、大谷翔平とマニー・マチャドに打たれた。第2戦は、ダルビッシュが7イニング1失点(自責点1)、フレアティは5.1イニングで4失点(自責点自責点4)だった。