エムバペの適応と、必要なきっかけと。レアル・マドリーの「配置」問題。
スタープレーヤーとはいえ、適応には時間が必要だ。
その証左が、今季のレアル・マドリーで、キリアン・エムバペである。この夏、フリートランスファーでマドリーに加入したエムバペだが、シーズン序盤は思うように結果を残せなかった。
エムバペは、パリ・サンジェルマン時代、公式戦308試合に出場して256得点をマークしている。その得点力が評価され、マドリー加入が決定したが、今季のリーガエスパニョーラでは最初の10試合で6ゴールと、期待を下回った。
■ギアを上げるエムバペ
ただ、ここにきて、エムバペはギアを上げ始めている。
ジローナ戦(リーガ)、アタランタ戦(CL)、セビージャ戦(リーガ)、パチューカ戦(ICC)と異なるコンペティションで、ゴールを決め続けた。
「キリアン(エムバペ)の適応の期間は終わった」と語るのはカルロ・アンチェロッティ監督だ。
「彼はコンスタントにプレーを続けなければいけない。欠けているのは、それだけだ。彼特有のプレーを、もっと頻繁にできるようにしてもらいたい。それほど、プレーに関与することは求めていない。彼の特徴は、マークを外す動きやスペースはのアタックだ」
「もちろん、キリアンがマークを外して動いたら、そこにボールを送らなければいけない。だが、レアル・マドリーには、そういうパスを出せる選手は揃っている」
■マドリー移籍ときっかけ
ひとつ、きっかけになったのではないかと思う試合がある。チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節のアタランタ戦だ。
この試合、エムバペはマドリーの先制ゴールを記録している。それだけではなく、試合を通じて果敢にスペース・アタックを試みて、幾度となくアタランタのゴールマウスを脅かした。
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