350二塁打以上の45人中、安打の20%以上が二塁打の「ダブル・マシン」は2人。立浪は19.6%
日本プロ野球で最も多くの二塁打を打ったのは、487本の立浪和義だ。450二塁打以上の選手は、他には誰もいない。2位は449本の福本豊、現役最多は396本の福留孝介(阪神タイガース)。いつかは立浪を追い越す選手が出てくるかもしれないが、かなり先のことになるだろう。
ただ、350二塁打以上の45人――立浪を除くと44人――のなかには、全安打に占める二塁打の割合が、立浪の19.6%よりも高い選手が5人いる。なかでも、井口資仁(367二塁打)と福留の2人は、その割合が20%を超えている。20.9%と20.8%だ。
井口と福留をはじめとする5人は、二塁打1本当たりの打数も、立浪の17.9打数より少ない。こちらのトップは、16.6打数の福留だ。385二塁打の小笠原道大も、全安打に占める割合は18.2%ながら、17.7打数に1本のペースは立浪を上回る。
福留は現役選手なので、割合もペースも、これから変動する。おそらく、どちらもダウンするだろう。中日ドラゴンズ時代(1999~2007年)の22.5%と14.6打数/本に対し、阪神(2013年~)では18.0%と20.6打数/本だ。もっとも、井口が2005~08年にプレーしたメジャーリーグで18.4%と20.2打数/本だったのに対し、福留は2008~12年のメジャーリーグ時代も、22.3%と17.4打数/本を記録した。
なお、福留の他にも、350二塁打以上の現役選手は3人いる。357二塁打の内川聖一(福岡ソフトバンクホークス)は16.4%と20.1打数/本、352二塁打の坂本勇人(読売ジャイアンツ)は18.4%と18.6打数/本、351二塁打の栗山巧(埼玉西武ライオンズ)は18.9%と18.6打数/本だ。今シーズン、350二塁打に到達した坂本と栗山は、本数も割合もペースも似ているが、言うまでもなく、2人は同じような打者ではない。ホームランに関しては、227本と104本、11.9%と5.6%、28.8打数/本と62.9打数/本。どれも倍以上の差がある。
また、349二塁打の鳥谷敬(千葉ロッテマリーンズ)は16.7%と21.4打数/本だ。
350二塁打については、違う角度からこちらでも書いた。