ブルージェイズはあるか!? 佐々木朗希の獲得合戦は最終局面に #専門家のまとめ
メジャー・リーグ球団が、25歳以下でドラフト対象地域外の若手選手と契約するための国際ボーナスプールが2025年分に更新され、いよいよ佐々木朗希が正式契約できる段階になった。ロサンゼルス・ドジャースが本命、サンディエゴ・パドレスが対抗と目されてきたが、最終段階になってトロント・ブルージェイズが浮上し、しかも2回目の面談はこの3球団に絞られたという。ドジャースは、中南米の選手との契約を次々と取り止め、佐々木の獲得資金を確保しているようだが、大穴と言われるブルージェイズにも可能性はありそうだという。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
ドジャースとパドレスにはワールド・ベースボール・クラシックをともに戦った頼れる先輩がおり、加えてドジャースなら先発ローテーションを6人で回せる可能性が高い。また、パドレスには松井裕樹を上手く軌道に乗せたことでも知られる敏腕投手コーチのルーベン・ニエブラがいる。では、ブルージェイズの魅力は何かと言えば、フロリダ州ダンイーデンのキャンプ地に最先端の施設を備えており、メジャー生活をスタートさせるには絶好の環境だろう。そして、メジャー移籍後はやや苦しんでいた菊池雄星が、初めて2ケタ勝利を挙げたのも2023年のブルージェイズである。
現在はカナダに本拠地を置く唯一の球団で、チームの顔となった日本人選手はいないのだが、菊池のほかにも五十嵐亮太、青木宣親らが在籍。2012年にダルビッシュがテキサス・レンジャーズへ入団した際には、ポスティングでレンジャーズに次ぐ高額入札をしたと言われた。さらに、大谷翔平がドジャースへ移籍した際にも、最後まで有力候補に挙げられていた。筆頭オーナーのエドワード・ロジャース3世は資産家で知られており、佐々木がブルージェイズを選んだとしても不思議ではない。