週明けの関東は雪になるのか?またしても悩ましい南岸低気圧が通過へ
週明けに南岸低気圧が通過へ
今週後半から来週にかけて、冬季の太平洋側に降水をもたらす低気圧や前線が何度か通過する見込みで、降水域が主に通過しやすいのは西日本なのですが、週明け5日(月)から6日(火)頃には、関東など東日本にも大きく広がる予想です。
そしていつも通り、悩ましいのがこの南岸低気圧に伴う関東の降水現象です。10日ほど前にも同じような南岸低気圧により雨か雪か微妙な予想がありましたが、今回もそのような感じになっています。(関連記事)
上図はきょう31日(水)昼過ぎに発表された最新のGSMモデルによる計算結果で、南岸低気圧が関東に近づく5日(月)午後9時頃には、地上で雪が交じり始める目安となる上空1500メートル付近で0度以下の寒気が東京付近まで流れ込む予想です。さらに地上で雪となる目安の-3度以下の寒気が北部にくさび状に流れ込む予想です。今は、この降水域と下層寒気との兼ね合いが今後、どうなるのか見守る段階です。
現時点での計算は?
最新のGSMモデルによると、週明け5日(月)午後3時頃から関東南部や西部で降水現象が始まり、夕方から夜にかけての帰宅時間に、北部まで一気に拡大する予想です。標高の高い山沿いや宇都宮、前橋などはもちろん、八王子などの多摩地方でも雪が主体の予想となっていて、午後9時頃にはさいたまや東京23区付近でもみぞれや雪になる所がある予想です。
計算の幅を見るアンサンブル予報では?
少し専門的になるのですが、上図は、GSMモデルの計算に少しずつ幅を持たせたアンサンブル予報の計算結果をみたものです。気象庁では51通りの計算(51メンバー)が行われていて、その結果をウェザーマップが天気的に処理したものです。図では、3時間ごとの天気が横に並んでいて、51通りの計算結果が上から下に並んでいます。
これによると、5日(月)午後から6日(火)朝くらいのタイミングで降水現象がまとまっていて、降水確率は90%以上となっています。またおおざっぱには、雪となる時間帯がある確率が60%程度で、40%程度は大雪(積もるような雪)となる時間帯がある計算となっています。
このように最新のGSM予報やアンサンブル予報では、東京あたりでも雪で降る可能性が比較的高い計算結果となっています。ただこれらGSM予報やアンサンブル予報は、計算変わり(予報変わり)をすることが多々あり、これらの計算が一斉に変わることもあるため、まだ雪となる可能性が高いことに言及するには、時期尚早の段階です。