ブルックス・ケプカが息子の前でLIV4勝目 「一生忘れられない思い出」を胸にメジャー制覇に照準【コラム】
LIVゴルフのシンガポール大会でブルックス・ケプカがキャメロン・スミス、マイケル・リーシュマンの豪州勢に2打差をつけ、リーグ最多の個人戦4勝目を挙げた。 「妻と息子の前で優勝するのが夢だった」というケプカは今回はじめて妻ジェナさんと昨年7月に生まれた長男クリュー君が観戦する中で優勝を決め「夢が叶ってすごく特別な気持ちだ。一生忘れられない思い出になりそう」ととろけそうな笑顔を見せた。 先月のマスターズ、大会前のパー3コンテストではジェナさんがキャディを務め、生後8か月のクリュー君も白いつなぎ姿で登場。まだ歩くこともできない息子を支えパットを決めて大喜びするケプカの姿がパトロンの笑みを誘った。 米ゴルフダイジェストが選ぶ世界のベストコース100で55位にランクインするシンガポールのセントーサGCは、欧米男女のトーナメントをホストしたことで知られるアジア有数のゴルフ場。ケプカはこのコースに深い思い入れがあるという。 「ボールをいかにコントロールして打つべきポジションに置くかが重要になる、プレーヤーの技量が試されるコース。昨年優勝したテーラー・グーチはここで右にも左にも球を操作して素晴らしいゴルフをしていた。彼のプレーを参考に、決してフェアウェイを外さずに良い場所からグリーンを狙うショットを打つことだけを考えた」 この戦略はメジャーでの戦いにも生きてくるという。2週間後に迫った全米プロで連覇を狙うケプカは「メジャーではアイアンの精度が勝負の鍵を握る。自分はショットメーカーだという自負もある。良い場所から打てばピンそば2.5メートル以内に止める自信がある」とメジャー6勝目を視野に入れた発言。 「2.5メートルのクラッチパットを入れるかどうかが問題だが、自分は決めきれる自信がある。他の選手と自分の違いは、狙ったところに打つ技量と勝負どころのパットを決めきれる力」と豪語した。 全米プロでは向かうところ敵なしのスコッティ・シェフラーとメジャーキラーのケプカの熾烈な優勝争いが見られるかもしれない。