【ビジネスの極意】「ベンダー」とは?|業界ごとの定義、メーカー・サプライヤーとの違いを解説
ITベンダーにおけるベンダーの種類
IT業界におけるベンダーは業務内容が多岐に渡るため、分野別にさまざまな種類に分けられています。 ここでは一例として、下記3つのベンダーの種類を紹介します。 ・システムベンダー ・ハードウェアベンダー ・セキュリティベンダー ◆システムベンダー システムベンダーとは、企業や団体が利用する情報システムの構築や販売、導入、運用、保守サービスを提供している事業者のことです。特にパッケージ型システムの販売・導入に特化しています。 ◆ハードウェアベンダー ハードウェアベンダーとは、パソコンやスマートフォン、サーバー、ネットワーク機器などITに関連するハードウェアの販売を行っているベンダーです。テレビなど、BtoC向けの製品も扱っているため、一般ユーザーにも身近な存在といえます。 ◆セキュリティベンダー 企業のシステムやネットワークにセキュリティ対策を提供しているのがセキュリティベンダーです。ウイルス対策、不正侵入検知や認証ソリューションなどを扱っているのが特徴です。近年は、24時間セキュリティ監視サービスなど、運用のアウトソーシングを請け負っているベンダーも増えています。
ベンダー・メーカー・サプライヤー3つの違い
ベンダーと混合しやすい言葉に、メーカーとサプライヤーがあります。この3つは一見似ているようで、ビジネスにおいて立ち位置が少しずつ異なります。 メーカーは、英語の「maker」に由来している言葉で、製品やサービスを製造している事業者を意味します。サプライヤーは、英語で書くと「supplier」で、供給するという意味。つまり、製品やサービスを納入する事業者ということです。 ベンダーとサプライヤーは製品やサービスを提供する意味では同じですが、ベンダーはエンドユーザーに、サプライヤーはベンダーに納入する点で異なっています。 流通においてこの3つを位置づけると、メーカーが製造した製品やサービスをサプライヤーがベンダーに納入し、ベンダーが消費者に届けるということになります。