86%の確率で禁煙に成功した医療機関も 医師が勧める禁煙外来「軽い気持ちで受診を」
大分放送
タバコをやめられない大きな原因の1つがニコチン依存症です。大分県内で長年、禁煙外来に取り組む医師に保険適用されている治療方法や、禁煙のメリットについてききました。 【写真を見る】86%の確率で禁煙に成功した医療機関も 医師が勧める禁煙外来「軽い気持ちで受診を」 大分市大石町にある伊藤内科医院。2005年から始めた禁煙外来にはこれまでに1300人以上が受診し、86パーセントの確率で禁煙に成功したそうです。 (伊藤内科医院・伊藤彰院長)「タバコを吸う人は、喉のがんができやすいんですけど、副流煙は煙が小さく、肺の奥の方まで行ってしまうので、肺の奥に癌ができたりすると、発見も遅れたりするというようなこともあって、吸う本人だけじゃなくて、周りの方や家族の方の健康も考えてほしいと思います」 たばこに含まれるニコチンの依存症を治療する禁煙外来では、ニコチンを含んだ貼り薬を処方しています。患者は毎日たばこ1箱分のニコチンを摂取し、禁煙時のイライラなどを解消。8週間をかけて摂取量を減らし禁煙をサポートする仕組みで、医療費も1万円程度と経済的です。 (伊藤彰院長)「年間20万円近くになりますので、1年でそんなに使ってるのかと驚く方が多いですね。3か月のタバコ代は多分4~5万と思うので、それから比べると、3~4分の1の金額でいける」 中でも、電子たばこについては、紙たばこと同様に健康リスクが伴う一方で、ニコチンの含有量が少ないことから、禁煙に取り組みやすいといいます。 (伊藤彰院長)「保険が適用になっているということは、ニコチン依存症っていう病気ですので、全然恥じることなく、病院で禁煙しようという軽い気持ちでいいと思うので来てほしい」 県内では46の医療機関で禁煙外来を利用できるほか、県や保健所でも禁煙相談を受けつけています。
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