7月のK-1 代々木大会でゴンナパーと対戦する与座

　5月22日（水）、都内にて7月7日（日）に国立代々木競技場第二体育館で開催の『K-1 WORLD MAX 2024』の対戦カード発表会見が行われ、[スーパーファイト/-63.5kg契約/3分3R・延長1R]で与座優貴（team VASILEUS）がゴンナパー・ウィラサクレック（タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム）と戦うことが決まった。 　与座は前回のRISE対抗戦の中村寛戦で、急所攻撃があったかどうかでもめた経緯があり再戦が期待されていたものの、「目指すものが違った」と消滅したことを明かした。 【フォト】ローブロー？与座の中村寛戦でもめた後ろ蹴りの瞬間 　今回のゴンナパー戦について与座は、「ファンのみなさんも望まれていたカードだと思います。自分にとっても、真の世界一に向ける位置づけ。いい試合をしたい」と意気込みを語った。 　与座とゴンナパーのマッチアップは、ファンが期待するカードのひとつ。与座は「K-1で秀さん（山崎秀晃）とゴンナパー選手の試合を見ていて、（ゴンナパーが）強いなと思っていました。自分がライト級王者になったので、ゴンナパー選手はベルトを奪いに来る選手。尊敬しているし、勝てば評価も上がる」と日本人キラーを破る自信はあるという。 　強豪を迎え撃つこととなり、6月から「ムエタイのリズムを知るためにタイで2週間くらい練習する予定です」とタイ修業するプランもあるという。team VASILEUSでの再出発となったばかりの与座は、タイ修行中にチームメイトの野杁正明のONEデビュー戦（6月8日シッティチャイ戦）を観戦するといい、刺激を受けてゴンナパー戦に臨む計画だ。 　当初、与座の次戦は中村寛との再戦も噂されていたが、「自分はいつでも再戦するつもりでいるんだけど、話が進まないのはそういうこと（再戦はないということ）。目指すものが違うのかなと。今は切り替えています」と再戦の選択肢は消えたという。 　その件についてKrushの宮田充プロデューサーは「100％ないですね。RISEの伊藤代表が会見後になくなったと言っていたようなので、ないのかなと思っています」とコメントし、K-1 のカルロス菊田プロデューサーは「試合内容を見ても、やる価値あるのかなと思っています」と決着はついたと見ていた。 　中村との因縁の決着を楽しみにしていたファンもいるはずだが、どうやら実現は困難という結末のようだ。 　最後に与座は「宮田さん、KOボーナス欲しいです」と直訴。その場では決まらなかったが、検討はされるという。与座が難攻不落のゴンナパーをKOしたら、たしかに価値は高い。どんな結末が待っているのか7月の代々木大会が楽しみだ。 ＜与座とゴンナパーの近況＞ 　与座は17年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持ち、K-1参戦後は脅威の連勝記録を続け、朝久泰央を下して第6代K-1 WORLD GPライト級王者となった。前戦は、今年3月にRISEとの対抗戦で中村寛と対戦も、後ろ蹴りが急所に入る攻撃がアクシデントと見なされて途中までの判定となり勝利している。 　ゴンナパーは2010年11月の初来日から、日本人トップ選手を次々と撃破した強豪。“日本人キラー”として名を馳せ、22年4月に鈴木翔也、6月に『THE MATCH 2022』で白鳥大珠、8月に岩崎悠斗から3連続KO勝ち。約1年半ぶりの前戦は、塚本拓真を判定で下した。