「失業するドライバーが勝った」レッドブルのホーナー代表、サインツ契約も選択肢と示唆…母国GPで失意のリカルドにはエール|F1
2024年のF1第3戦オーストラリアGP決勝を終え、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表がメディアの前でコメントを発している。 【動画】ファイナルラップでラッセルがまさかのクラッシュ!これでレースはVSCのままフィニッシュへ メルボルンにおいて、レッドブル勢はマックス・フェルスタッペンが4周目でリタイアしてしまう。セルジオ・ペレスは予選3番手もペナルティで6番手スタートに降格となり、決勝では表彰台を狙える位置で戦えず5位フィニッシュ。レッドブルが表彰台不在となったレースは、昨季のシンガポールGP以来となった。 一方で地元レースのRBダニエル・リカルドは予選Q1でのトラックリミット違反により18番手からのレース開始となり、決勝では12位フィニッシュ。僚友の角田裕毅が予選8番手、決勝では7位入賞を果たしたことから、RB勢としては明暗分かれる結果に。 長年リカルドとも一緒に仕事をしてきた旧知の仲であるホーナー代表は「彼にとっては厳しい週末になったね」とリカルドに同情心を示している。イギリス『Sky Sports』、オーストラリア『FOX SPORTS』がその言葉を伝えた。 「ダニエルは予選Q1でタイムが取り消しになった。彼にねぎらいの言葉をかけたよ」 「精神的にも成熟しているし、ダニエルはすぐさま立ち直るだろう。ドライバーは孤独な状態になりがちだからね。ちょっと励ましただけだよ」 リカルドの今後について問われると、ホーナー氏は「その話を現時点で言うのは時期尚早だよ」と返答している。 その一方で、第3戦で表彰台の頂点に立ったカルロス・サインツ含め、マックス・フェルスタッペンの来季僚友について多くの選択肢があるとホーナー代表は含みを持たせた。 「我々は常に最高のペアリングをしたいと思っている。時にはプールの外にも目を向ける必要があるだろう」
「今日勝利したのは(来季)失業するドライバーだからね。つまり現時点で来季に向けたマーケットについてはかなり流動的になるはずだ」 「あらゆる可能性を排除するわけにはいかない。レッドブルとしても、この選択にしっかり時間をかけて判断していきたいと思う。もちろんチェコ(ペレス)も今シーズン素晴らしいスタートを切っているし、現時点で判断を急ぐ必要はない」 サインツは2015年から2017年の途中まで、かつてはトロロッソ(現RB)からF1に参戦し、フェルスタッペンとは2015年~2016年途中まで僚友だった。 ルイス・ハミルトンの2025年フェラーリ加入がすでに決まっており、押し出される形でサインツは来季の動向が定まっていない。そんな状況下ながら、昨季はレッドブル以外で唯一の勝利をマーク。今季は第2戦を虫垂炎で欠場するも、復帰直後の第3戦オーストラリアGPを制するなど、スペイン人ドライバーは改めて確かな力を示している。 ホーナー氏が「可能性は排除できない」と口にしたように、若手時代にレッドブルグループ所属だったサインツを、来季からレッドブルに迎え入れることも一つのアイデアとしてあるようだ。
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