全国制覇経験校の攻撃力か 快進撃続ける"虎"の守備力か 代表切符懸け9日に決勝 高校サッカー選手権山梨県大会
全国高校サッカー選手権山梨県大会は9日、甲府市の「JIT リサイクルインク スタジアム」で決勝が行われます。第1シードの山梨学院と、強豪を撃破してきた東海大甲府による私学対決。元ヴァンフォーレ甲府FWで山梨の高校サッカーを長年見つめてきた堀井岳也氏とともに、1枚の全国切符を懸けたファイナルを展望します。
■再び全国の頂点へ 山梨学院
2年ぶり10回目の選手権出場を目指す山梨学院。全国選手権で2度、全国高校総体(インターハイ)で1度の優勝経験を持つ強豪は、3試合で13得点と高い攻撃力を誇るだけでなく、勝負強さも。 準決勝は韮崎に2点のリードを許しながらも、後半に3得点。しかもアディショナルタイムに関塚力登選手(3年)が2ゴールを挙げ、劇的な逆転勝利を収めました。
堀井さん 「(準決勝は)2点のビハインドになり、難しい展開になったが、慌てることなく1点ずつ返しながら土壇場でゲームをひっくり返した。勝負強さ、粘り強さも出せたゲーム。やっぱり強いという印象」
堀井さんが挙げるチームのキーマンは、2年生FWのオノボフランシス日華選手。
堀井さん 「前線でターゲットになるし、何もないところからゴールを生み出せるような期待感を抱かせる選手。決勝点など勝負を決定づける得点を奪える可能性がある」
■35年ぶりの決勝 東海大甲府
強豪・山梨学院に挑むのは、今大会の台風の目。黄色と黒のユニホームをまとう東海大甲府です。 今大会は準々決勝で前回王者・帝京第三、準決勝で前回準優勝の日本航空と対戦し、いずれも撃破。3試合でいまだ無失点で、35年ぶりの決勝に進みました。 堅固な守備をベースに39年ぶりの全国大会を目指します。
堀井さん 「守備でディフェンスラインとボランチが安定している。ここまで無失点で勝ち上がってきたのがうなずける、本当にバランスのいいチーム」
堀井さんの注目は、準決勝・日本航空戦で決勝ゴールを挙げた水越成皇選手(3年)。
堀井さん 「得点力もキープ力もあって、味方をタイミングよく使うのも非常にうまい。守備も献身的に体も張れる。東海大甲府にとっては決勝で鍵を握る選手」