こっちのけんと、兄・菅田将暉&弟・菅生新樹の3人でのラジオ共演を熱望 活動の原動力は“自慢の息子”になりたい想い
■菅田将暉の弟として苦しむもあふれ出る兄弟愛
――先日、テレビ番組で菅田将暉の弟として過ごした学生時代の苦悩を吐露された文章が話題となり、私もとても突き刺さりました。 こっちのけんと:よかったー…!あれは受け入れてもらえるのかも心配で…人生懸けるつもりでがんばりました。 ――当時はどのような想いを抱えていらしたのでしょうか。 こっちのけんと:比較には関して僕自身もするし、それがひとつの物差し・指標にもなるので、比較自体はそんな嫌ではありません。でも、どこへ行っても自分の名前がさて置かれて “弟”と呼ばれていることに悩んでいました。自分も“兄”のことを“菅田将暉”だと思って喋っていたこともあったりして。 ――公表して良かったですか? こっちのけんと:そうですね。比べて兄弟の違いを楽しんでもらえたら…という気持ちになれたので。自分で勝手にきょうだいと比較して落ち込んじゃう人は多分いると思いますが、「兄弟ががんばっているのから自分もがんばろう」みたいな気持ちになってもらえたらという意味でも(菅田将暉の弟ということを)出していこうと思いました。 ――弟さんも俳優として活躍されていますね。 こっちのけんと:あの子ったら兄と同じ俳優を、しかも本名でやっているのは、どういうハートの強さなんだって(笑)。それでいて心から俳優を楽しんでいるので、デカくなるなと思いながら見ています。 ――けんとさんの活動の原動力は何ですか? こっちのけんと:恩返しという言葉はちょっと重すぎて違うけど、感覚としては似ています。今の状態は自分だけじゃできないのは明らかすぎるし、所属レーベルや家族の支えはもちろん、昔から“自慢の息子”になりたい想いがあり、そこがモチベーションです。自分がどうこうより、これに出たりこれを歌ったりしたら喜んでもらえるだろうなという気持ちですね。 ――今後の目標・野望は? こっちのけんと:野望としては自分のラジオを持ちたいです。喋るのも好きですし、自分で自分の声を聞くのもちょっと好きなところがあって。多分アカペラ時代に、録音をして楽器がない状態で自分の声を聞きまくっていたのもあり、安心感のきっかけとして自分の声があるからかな。唯一、自分のためにしたいことはラジオかもしれないです。 ――ラジオだと兄弟競演できそうですよね。 こっちのけんと:そうなんですよ!もしいつか共演できるとしても、面と向かって喋っているのを撮られるのは恥ずかしくて(笑)。ラジオだと喋りだけなので本音も出そうですし、「こういうところ直せよ」みたいなのを笑いながら言い合いたいですね。 ――アーティストとしての野望は? こっちのけんと:“自慢の息子”がモチベーションなので、おじいちゃんおばあちゃんが見るような番組で歌いたいというのはありますね。 ――つまり…? こっちのけんと:叶わなくなっちゃう気がしするので、あまり言いたくないです(笑)。『アイシールド21』という漫画に、キッドという選手がいるんですが、その人は野望を口に出さないようなキャラクター。ただ最後の最後で言ったシーンで、その瞬間にデッカい選手に倒されて骨折してしまうというシーンがあって…それがトラウマになっちゃっています。自分も言った瞬間、沈められるのでは……と(笑)。 ――一方で言霊派もいますよね。 こっちのけんと:それもありますね!家に帰ったら「あれ出たい!これやりたい!」と、めっちゃ言います。ただ、練習中ならいいけど試合中に言うのはちょっと油断しすぎみたいな気持ちです。今は試合中なんで(笑)。 取材・文:遠藤政樹 撮影:山崎美津留