お酒にヨーグルト活用 松蔵屋、茨城県と共同開発 リキュール18日発売
茨城牛久市女化町の酒小売り店「松蔵屋」が、自社製造のリキュール「UMA(ウーマ) ヨーグルト」を18日、発売する。同県小美玉市産生乳100%の「おみたまヨーグルト」を使用し、アルコール感が少なく生乳本来の味が楽しめる。企画した同社のデザイナー、石田朝友美さん(31)は「ヨーグルトを飲んでいるようなお酒」と魅力をPRしている。 同リキュールは、自由な発想で作る「UMA YETI(ウーマ イエティ)シリーズ」の第1弾。同社は、地元産のヨーグルトを活用したいと、県産業技術イノベーションセンター(同県茨城町)に相談し、共同開発を行ってきた。ヨーグルトの味や香りを生かした製法で、まろやかでとろりとした食感が特徴という。 同社は、酒を飲む人が減少する中、アルコール感を感じない酒を自社で造り、多くの人に楽しんでもらいたいと、牛久市内に2021年、工場を建設。酒卸店の知識を生かし、旬の果実を食べているような「UMA 果実のお酒シリーズ」などを製造している。 来年以降は、茨城県産のナシやキウイといった果実を原料とした果実酒シリーズを新たに造っていく方針。先代社長で、朝友美さんの父、石田英雄さん(59)は「茨城の良いものを活用し、感動を届けたい。(日本の)酒文化を残したい」と意気込む。 UMAヨーグルトは、1カ月500本の限定製造。720ミリリットル入りで、価格は1870円。 同店のほかに、「ひしや」(同県鹿嶋市)▽限定流通酒専門店AMAGASA(群馬県)▽川嶋屋(埼玉県)▽村上酒店(栃木県)▽三好屋酒店(埼玉県)▽内藤酒店(福島県)でも取り扱う。事前予約も受け付ける。問い合わせは同店(電)029(872)0043。
茨城新聞社