逆走で衝突、男性死亡 金沢・国道8号、志賀の70代男性か
19日午前6時40分ごろ、金沢市松寺町の国道8号の田中高架橋で、逆走してきた乗用車が、金沢市諸江町下丁、公務員笠川虎太朗さん(26)の乗用車と正面衝突した。逆走車を運転していた男性は体を強く打つなどして病院に搬送され、約50分後に死亡が確認された。金沢東署によると、所持品などから志賀町の70代男性とみられ、同署は身元の特定を急ぐとともに、逆走した原因を調べている。笠川さんは足に軽傷を負った。 ⇒【地図】事故現場 金沢東署などによると、現場は片側2車線の直線道路。通勤のため津幡町方向に走行していた笠川さんが高架橋の上り坂に差し掛かった際に、逆走してきた乗用車とぶつかったとみられる。いずれも同乗者はいなかった。 事故の影響で、津幡町方向に向かう田中高架橋は19日午前8時ごろまで通行止めとなり、その後約2時間にわたり、片側2車線のうち1車線が規制された。通勤ラッシュと重なり、現場周辺は渋滞した。 ●「終わったと思った」 男性軽傷、事故の恐怖語る 「車が向かってきて頭が真っ白になった。終わったと思った」。笠川さんは北國新聞社の取材に事故の恐怖を振り返った。 笠川さんによると、当時辺りは暗く、追い越し車線を走行中にライトが見え、高架橋の坂道を下ってきた逆走車に気付いたという。笠川さんは「避ける間もなく、ブレーキを踏むことしかできなかった」と話した。