タンクに太陽電池 発電量など効果検証 「曲がる」ペロブスカイト導入拡大めざす コスモ石油など3社
コスモ石油、積水化学工業、朝日エティックの3社が、フィルム型ペロブスカイト太陽電池をサービスステーション屋根や事業所のタンク壁面に設置する共同実証実験を7月18日から開始した。コスモ石油中央研究所(埼玉県幸手市)と朝日エティック東京工場(埼玉県加須市)で実証を進めている。 【関連写真】白いタンクの壁面に設置した太陽電池 実証実験では、積水化学が製造するフィルム型ペロブスカイト太陽電池を朝日エティックの設置・施工技術により、コスモエネルギーグループが運営するサービスステーション屋根や事業所のタンク壁面などに取り付ける。曲面設備への設置・施工方法や発電データの測定を通し、効果を検証する。 得られた結果を、全国の耐荷重が少ない屋根や垂直曲面設備などに展開することで、ペロブスカイト太陽電池を用いた再生可能エネルギーの導入拡大と脱炭素への貢献を目指す。 フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量・柔軟で、従来難しかった壁面などにも設置できるのが特徴。再エネの導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されている。
電波新聞社 報道本部