松本伊代&早見優、“姉妹”のような仲良しコンサートを開催「今夜はここでしか見せできないステージをお届けします」
松本伊代と早見優が12月15日に東京・COTTON CLUBで「松本伊代 早見優 SWEET WINTER ~2人のパストライフ」と題したジョイントコンサートを開催した。 【写真】松本伊代と早見優は前世で姉妹だったという話を基に、ストーリー仕立ての演出のステージに ■演出・川崎悦子によるストーリー仕立てのステージ演出 松本と早見は、森口博子と3人で“キューティー☆モリモリ”というユニットを組んで、ここ数年は全国各地でステージを開催している。今回は、それぞれの単独ライブやキューティー☆モリモリとは一味違うコンサートを開催してみたいということで、演出家・川崎悦子を迎えて、ストーリー性のあるステージ構成でのコンサートを計画。 松本が以前にラジオ番組でスピリチュアル系の先生に前世を見てもらった時、「早見優と姉妹のように同じ家で育った」と言われたことを基に、川崎がフランスを舞台にした演出を考え、松本と早見もアイデアを持ち寄って披露する楽曲などを決めていった。 開演時間となり、クリヤ・マコト(ピアノ)、納浩一(ベース)、大槻“KALTA”英宣(ドラム)の3人が登場。彼らの演奏するサウンドに乗って、松本と早見が客席後方から登場してステージへ。大きな拍手が響く中、荒井由実の「ルージュの伝言」でライブがスタートした。一部、早見が英語で歌唱し、歌い終わった後、松本が「英語で歌う『ルージュの伝言』も格好良いね」褒める場面も。 観客にあいさつをして、「今夜はここでしか見せできないステージをお届けします」と伝えて、松本が松田聖子の「Rock’n Rouge」を、早見は尾崎亜美の「マイ・ピュア・レディ」をミドルテンポのアレンジの演奏に乗せて、大人な雰囲気で観客を酔わせた。 ■松本伊代「私たち、前世でフランスでクラス姉妹だったんです」 ここで、松本が「私たち、前世でフランスでクラス姉妹だったんです」と話し、早見が「ここからは前世で姉妹だった私たちのステージです」と伝えて、フレンチポップの「夢見るシャンソン人形」を歌唱。松本が“シャルル”、早見が“ルイーズ”というフランス人姉妹になりきり、寸劇も展開した。 シャルル(松本)の“憧れの君”であるガブリエルの写真をルイーズ(早見)が客席に向けると、それは松本の夫・ヒロミの写真で、客席からは笑い声と拍手が起こる。 ストーリーは続き、「私のお気に入り~My Favorite Thing~」や「ドミニク」「オー・シャンゼリゼ」など、物語の内容とリンクする楽曲を立て続けに歌唱。「ウィークエンド」の時には客席の間を練り歩いたり、間奏でシャルルがガブリエルへの思いを語るなど、普段のコンサートでは見られない“ミュージカル”的な演出でしっかりと盛り上げていった。 さらに、松本がサザンオールスターズの「シャボン」を、早見が竹内まりやの「元気を出して」を会場を練り歩きながら歌い、「痛みや悲しみでパンパンの世界に、愛の種をまきましょう」と2人で話し合い、「生まれ変わってもずっと2人で助け合っていこうね」と約束。 越路吹雪の「ラストダンスは私に」を美しいハーモニーで歌いあげ、松本が「(今世は)姉妹じゃなかったけど、生まれ変わってまた優ちゃんと出会えた」と伝え、「何度生まれ変わっても友達でいてね」と約束を交わして、シャルルとルイーズの物語の幕を閉じた。 ■早見優「これがいい形になって、毎年こんな感じでできたら」 シャルルとルイーズから、松本と早見に戻った2人。松本が今回のステージについて2人の“前世”を知ったことがきっかけだったということを説明し、早見が「今回はミュージカル仕立てというか、お話を基にしたライブをやりましたけど、これがいい形になって、毎年こんな感じでできたら」と話すと、会場から大きな拍手が起こった。 そして、「最後はおなじみの曲を」と言って、早見が「夏色のナンシー」を、松本が「センチメンタルジャーニー」を歌唱。観客も大きな歓声とコールでしっかりと2人を盛り上げた。 コンサートのラストソングは、2人からの一足早いクリスマスプレゼントとして「サンタが街にやってくる」が贈られ、温かい手拍子の中、まさにこの日だけの特別なコンサートの幕が下ろされた。 ◆取材・文=田中隆信