ケプカ、デイ、片山晋呉… “使用者ぞくぞく”スリクソンのアイアンを今こそ中古で
コスパ重視のオススメモデルは
「カッコよくて、やさしくて、しかも安いアイアンはない?」と、友人によく聞かれる。真っ先に思い浮かぶのが、「Z565」(2016年)だ。やや大きめのヘッドサイズと、深いキャビティでロフト角は7番で31度。ZX5 MkIIと同じコンセプトで作られており、違うのはやや弾くようなフェースの打感ぐらいだろう。スチールシャフト装着6本セットが4万前後で見つかった。 もう少し打感にこだわりたいならZX7と同じコンセプトの「Z765」(2016年)はいかがだろう。前作の「Z745」(2014年)との価格差があまりなく、まだ高価な次作「Z785」(2018年)よりもコスパが良い。スチールシャフト装着6本セットで、4万円前後で見つかるだろう。オーソドックスな軟鉄鍛造アイアンは、性能差を出すのが難しい。状態や装着シャフトによって「Z765」にするか「Z745」にするか決めても良い。なお、グリップのチェックもお忘れなく。
スリクソンにも“飛び系”があるぞ
「ZX4」(2020年)、「ZX4 MkII」(2022年)はスリクソン初の“飛び系”アイアンだ。どちらもフェースがステンレス鍛造でボディはステンレス鋳造。7番でロフト角が28.5度と少なく、中空構造で飛距離性能が高くボールが上がりやすい。初代ZX4はいかにも中空という形状だが、ZX4 MkIIは、他のMkIIに近い形状になっている。 見た目は硬派、実はやさしいというモデルをお探しならオススメしたい。価格はスチールシャフト装着6本セットでZX4が5万円前後、ZX4 MkIIは9万円前後。ただし、どちらも5番と6番アイアンのロフト差が2度しかなく、飛距離差が作りにくいのが難点だろう。
スリクソンのアイアンヘッドはクオリティの高さが際立つ。組み立ても丁寧と業界内での評価が高い。純正のアイアンシャフトも独自のこだわりでシャフトメーカーとの共同開発を使っている。様々なモデルがあるので予算に合わせてじっくりと選んで欲しい。(文・田島基晴)