岸田vs.植田の「大バトル」で日銀が惨敗…!1ドル160円の超円安と超物価高でも「脱デフレ宣言」しない岸田の「ヤバすぎる思惑」
「円安に歯止め」が効かなくなる
いずれにしても、日銀は次の利上げを“政治の顔色を見ながら判断する”ことになりそうだ。 このため、6月13日からの日銀の金融政策決定会合では、利上げはないと筆者は予想しているが、さらに心配なのは、利上げが日銀の政策判断に委ねられないという状況だ。 利上げできないことをさらに見越したヘッジファンドなどは、もう一段の円安のために攻勢をかけても不思議ではない状況が徐々にそろいつつある。 その時、財務省は今の1ドル160円の状況を本当に守り切れるだろうか。 国民の円安や物価高への不満は、より一層、深まることだろう。 さらに連載記事「その時、現場は凍り付いた…! 植田日銀総裁に「経済学の大天才」が噛みついた! その「空気よまない直言」のヤバすぎる中身」では、今の日本経済の実態を解説しているので是非参考としてほしい。
鷲尾 香一(ジャーナリスト)