【オールカマー】5番人気以内、4歳馬が好データ レーベンスティール、サリエラが有力
彼岸の競馬は堅い
秋の彼岸がやってくる。古より昼夜がほぼ同じ時間になる彼岸は陰と陽の均衡がとれるとされてきた。馬券の世界では彼岸は堅いという説がある。陰が強くなるお盆は荒れるが、彼岸は堅い。眉唾もののようだが、そうでもない。 【ローズステークス2024 推奨馬】先行力生きる舞台、条件次第で勝率75%データ該当で確勝級! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 3、9月の彼岸に行われる重賞といえば、阪神大賞典、スプリングSとオールカマー、神戸新聞杯。重賞のなかでも人気馬が非常に強い重賞ばかりだ。 2000年以降、この4重賞で10番人気以下はわずか1勝。2019年スプリングS10番人気エメラルファイトだけ。大穴狙いは禁物。それが彼岸の馬券術というものだ。 ちなみに、陰が強いお盆は北九州記念(今年はCBC賞)と札幌記念が開催される。北九州記念は荒れる重賞で有名だが、札幌記念は1番人気が13連敗中。中距離のタレントぞろいにもかかわらずこの数字で、イメージほど堅くない。 今週のこと重賞については、穴党は大人しくしたほうがよさそうだ。データは過去10年分(14年新潟)を使用する。 1番人気【2-3-0-5】勝率20.0%、複勝率50.0%。そんなに堅くないじゃないかと突っ込みを受けそうだが、これが近年のオールカマーだ。 真の実績馬が出走する機会が少なく、過去10年で前走GⅠ・3着以内は【1-0-0-6】でわずか7頭にとどまる。昨年は対象馬がゼロ。今年もいない。 ただ、勝ち馬はすべて5番人気以内。複勝圏もせいぜい7番人気以内とやはり彼岸の重賞らしく穴党の出番はなさそうだ。上位5頭は接近しており、人気馬拮抗のレース。これが最近のオールカマーの輪郭だろう。 4歳が【5-5-3-14】勝率18.5%、複勝率48.1%と一歩リードする。春の中距離は5歳【4-3-5-39】勝率7.8%、複勝率23.5%が中心だったが、秋になると4、5歳の成長曲線が交錯し、4歳が上になる。 中距離重賞全般にいえる傾向なので覚えておこう。4歳は単複回収値が145、123と高い。人気薄まではいかないが、4、5番人気あたりにおいしい4歳がいれば狙ってみたい。