犬の歯磨きの頻度と注意点は？獣医師が解説
愛犬の健康のために犬の歯磨きは必要だとわかっていても、犬が嫌がったり歯ブラシに慣れてくれない場合もあるかと思います。 【写真】「イー」と歯を見せているかのような柴犬 では、犬の歯磨きを習慣にするために知っておくとよいことはあるのでしょうか？ 「犬を歯磨き上手にさせるコツ」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬の歯磨きが大切だといわれる理由
――犬のお手入れのひとつとして、なぜ歯磨きが大切なのでしょうか？ 岡本先生： 「犬の歯磨きは歯石になる前の歯垢の段階で除去することと、歯周病を予防するために大切なケアのひとつです」
犬の歯磨きは1日1回が理想、3日に1回は磨くとよい
――犬の歯磨きはどれくらいの頻度でするとよいですか？ 岡本先生： 「犬の歯磨きは1日1回以上、毎日行うことが理想ですが、難しい場合は歯垢が歯石に変わるのを防ぐためにも3日に1回は行ったほうがよいです」
犬を歯磨き上手にさせるコツ
――犬が歯磨きを上手にできるようになるためのコツはありますか？ 岡本先生： 「犬の歯磨きをはじめる際は、いきなり歯ブラシを使って歯を磨こうとするのではなく、最初は手で口の周りや歯を撫でる練習からするようにしましょう。美味しい味のついた歯磨きジェルなどの歯磨きグッズを併用するのもよいですね。 歯磨きはできるだけ短時間で終わらせて、歯磨きが終わった後によく褒めてあげてください」
犬の歯を強く磨かないように注意！
――犬の歯磨きをするときに注意しておくことはありますか？ 岡本先生： 「犬の歯磨きをするときは、力を入れすぎて歯茎から出血をさせないように注意してください。歯磨き中は犬が急に動く可能性があるのでブラシは短く持つようにしましょう」
愛犬の歯磨きが難しくてできない場合の対処法
――なかには犬が嫌がるなどの理由から、どうしても歯磨きをすることができない場合もあるかと思います。こういったときはどうすればよいですか？ 岡本先生： 「もし、歯ブラシを使って愛犬の歯磨きをすることが難しい場合は、飼い主さんが薄手の綿の手袋を装着して歯を撫でたり、歯磨きガムや口腔内用のサプリメントを使用する方法もあります」 愛犬の健康のためにも歯磨きができるように無理なく少しずつ練習してみましょう。 また定期的に受診して獣医師に愛犬の歯のチェックしてもらいましょう。 （監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生） 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
いぬのきもちWeb編集室
