旧ジャニーズの“掟”破り「Number_i」は「レコ大」に参戦するのか 滝沢社長は前向き 30年以上の断絶のワケは
雪解け
その状況に変化があったのが2010年だ。当時、デビュー30周年を迎えた近藤真彦が最優秀歌唱賞に選ばれ、「雪解け」とも言われた。 「2019年には、その夏に亡くなったジャニー喜多川さんが『特別音楽文化賞』を受賞しました。昨年、性加害問題を受けて、賞は取り消されましたが……。2020年には活動を休止する『嵐』に、新設された『特別栄誉賞』が送られました。5人のパフォーマンスを番組用に収録し、VTRでオンエアしています」 が、あくまでこれらは例外的な措置でもあり、大賞や新人賞などの賞レースには参加しないというスタンスは貫かれた。
昨年の新人賞では
そのような経緯があったため、3人が所属していたKing & Princeもレコ大に出場することはなかったのだが、昨年秋、ジャニーズが解体。それを受けて、状況が変わりつつあるという。 前出の関係者は言う。 「滝沢氏は今年のレコ大に対して前向きな姿勢を取っているんです。もともとNumber_iに関しては、バラエティー番組への出演には消極的な一方、音楽番組には積極的な姿勢を示していました。その姿勢はレコ大に対しても同様です」 その理由は、 「レコ大は大舞台ですし、旧ジャニーズ勢が復活となれば、話題性は大きい。滝沢氏はジャニーズ時代に、Snow manとSixTONESを同日デビューさせるなど、話題になることは大好きですから」 実は昨年のレコ大でも、それを示唆するような出来事があった。 「実は昨年デビューした『TOBE』の若手グループ『IMP.』もレコ大に対してノーではないという姿勢が聞こえ、新人賞入りが検討されました。結局はノミネートされることはなかったのですが、レコ大関係者の間では、滝沢氏はレコ大OKなんだと話題となりました」
STARTO側の意向は
一方、ジャニーズのタレントのほとんどが移籍した「STARTO ENTERTAINMENT」の姿勢はどうか。「Snow Man」などは出場の意思を示せば有力候補だが、 「レコ大に対してはこれまでと変わらない姿勢を貫き、賞レースには出ない方向と聞いています」 新会社とはいえ、そこは故・ジャニー氏、故・メリー氏の遺志を貫くわけである。 「そうなると逆に滝沢氏とすれば、レコ大に出やすいわけです。ステージ上で袂を分かったタレント同士が絡む可能性もありませんから、Number_iが出演はノーではないという意向を示しているのであれば、選ばれる可能性は十分あるのではないでしょうか」 出場となれば、大賞を取ることも考えられるのか。 「それは難しいでしょう。今年のレコ大レース、大賞は「Creepy Nuts」の「Bling-Bang-Bang-Born」、菅田将暉の弟・こっちのけんとの「はいよろこんで」、そして昨年、大賞を受賞した「Mrs. GREEN APPLE」の「ライラック」などが本命と見られています」 凋落と言われて久しいレコ大だが、今年は注目が集まりそうだ。
芸能記者 山本義和 デイリー新潮編集部
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