ロシア中銀、RBIとウニクレディトのデジタルルーブル参加に期待
[ソチ(ロシア) 17日 ロイター] - ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は17日、欧州銀行のライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI、オーストリア)とウニクレディト(イタリア)のそれぞれのロシア法人が、デジタルルーブルを本格導入する際に参加することを期待していると表明した。また両行が参加しない場合には罰金を科す可能性があるとけん制した。 ロシア中銀はデジタルルーブルを既に試験導入し、2025年7月1日に本格導入する予定だ。 RBIとウニクレディトは、ロシアの金融システムで重要な13行に含まれている。一方、欧州中央銀行(ECB)は両行に対してロシアへのエクスポージャーを減らすように圧力をかけている。 試験導入では一部の個人や企業がデジタルウォレットを開設し、デジタルルーブルを使っての買い物や送金が認められている。 ナビウリナ氏はロシア・ソチでの金融フォーラムで、本格導入時に参加するかどうかは個人にとっては任意である一方、システムで重要な銀行にとっては任意ではないと説明。さらに「準備が整っていない場合には罰金を科すことを想定しているが、そのためには法律が施行される必要がある」とした上で、「(法案は)既に提出されている。可決されることを望んでいる」と語った。 RBIのロシア法人はコメントを拒否した。ウニクレディトはコメント要請に応じていない。