<日笠陽子>アニメ「村井の恋」で「試されている」 ギャグの引き出しが全部開いた!
引き出しが多い日笠さんだからできることなのだろう。「私が今あるギャグの引き出しを全部開けちゃったかもしれません。インプットをまたしないといけないですね」と笑顔で語る。
収録はハードだったようで「死ぬほど疲れます(笑い)」と明かす。
「収録はテスト、本番があって、その前に3倍くらい練習しているのですが、せりふ量が多かったり、テンポが速かったりすればするほど、自主練の時間は長くなります。夜な夜な練習していました。収録では、お芝居ができる状態にしていて、ディレクションの中でもっと上を目指していくことになります。今回は大変でした。大変すぎて、もう笑えてきました。役者ってドMなんだなと思います。『大変!』と言いながら、笑っていて、燃えているんです」
◇戦うように収録に
村井を演じる高梨さんとのコンビネーションも重要になる。
「高梨君とメインでがっつり共演するのは初めてでした。実は、村井と田中は合わせぜりふも多く、アドリブもあります。事前にあまり相談しなくても、テストでやってみて、一瞬でアドリブ入れたり、私のアドリブに対して高梨君がすぐに反応したり……とお互いをよく見る役者同士だったので、自然に息が合いました。私が左側、高梨君が右側のマイクだったことが多かったのですが、私は右半身をすごく意識していたし、高梨君は左半身に意識を向けていることが分かって、磁石みたいにピタッとくっついているような感覚がありました。村井は、高梨君以外、考えられません」
熱い収録になったようで「第1話の収録の時、プロデューサーと原作の先生があいさつしてくださり、『この作品はすごく大きな声を出してください』と言われたんです。村井が大きい声を出したら、田中はそれに負けてはいけないってことですよ。村井に負けないように、より大きな声で向き合わないといけない。戦うように収録に臨みました(笑い)」とも話す。
日笠さんは、放送に向けて「前半はギャグですが、シリアス展開もあります。いい意味で期待を斜め上に裏切る作品ですが、後半はさらに斜め上をいきます。実はフラグがちりばめられていて、最後はみんなが求めているものが見られる……かも! 気は抜けない作品なので、心して見てください。良い笑い疲れ、良い疲労感を感じていただけるとうれしいです」と呼びかける。一体、何が待っているのか!? 日笠さんらの熱演、先の読めない展開などに圧倒されるはずだ。