「ショット」と「アプローチ」の境界線はあるのか!? プロと生徒で「ゴルフ用語」の共通認識を持つことの重要性とは?
プロと生徒で「アプローチ」という言葉のイメージを共有することが大切
筒 アマチュアにとっては英語の意味よりも「アプローチショット」を打つのか、「ショートアプローチ」を打つのかというイメージや心の準備をできることの方が重要かもしれません。横山プロの2つのアプローチ用語は和製英語かもしれません。でもアマチュアにとっては「チップショット」といった英語よりも、こちらの方がショットイメージが湧きますし、迷いがなくなると思います。
横山 2人で話をしても最終結論や明確な定義ができるものではないですが、「ここからは転がすショートアプローチで」と伝えれば、状況が頭の中に浮かぶのではないでしょうか。我々は、アマチュアのラウンドに常に同行しているわけではありません。それでも、アプローチのショットの呼び方を共有できていれば、ラウンドの報告を聞いたときに適切な練習テーマを提案したりレッスンがしやすくなります。逆に教える側と教わる側で「アプローチ」の言葉の意味合いが異なっていたら、間違った指導をしてしまう恐れもゼロではありません。 筒 そのとおりですね。ラウンドで「アプローチショットの距離感が合わなかった」と聞けば、例えば振り幅をしっかり決めてスイングする練習方法をアドバイスできますね。それだけでなく、スコアメイクにはグリーン周りの「ショートアプローチ」の練習も重要。アマチュアが屋外練習場で一人で練習するとなると、「ショートアプローチ」は長続きしないので、そこは教える側としては工夫のしどころです。 横山 上達にはドライバーショットを安定させることも大事ですが、地味な練習も不可欠です。我々ティーチングプロにとっては、その練習をいかにして楽しく続けてもらえるようにするのかが仕事ですものね。屋外練習場でも距離や番手を替えながら飽きないようにアプローチの練習をするほど、寄せワンが取れるようになると思いますよ。練習は「何となく」取り組むよりも、しっかりと自分なりに各ショットをカテゴリー分けして、打ってみるのがいいと思います。