台湾東部でM6級の連続地震 花蓮、震度5強 ホテルとビル傾く
台湾の中央気象署(気象庁)によると、23日午前、台湾東部・花蓮(かれん)県周辺を震源とする地震が相次いで発生し、同県で震度5弱と同5強が計5回観測された。けが人や建物に取り残された人は確認されていない。 【地図で見る】首都直下地震で最も危ないエリアは? 同日午前2時26分(日本時間同3時26分)ごろに最大震度5弱の最初の地震があり、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・0、震源の深さは10キロ。この6分後にも付近を震源とするM6・3の地震があった。さらに同8時過ぎにも震度5強の地震が起きるなどした。 今月3日にあった花蓮県沖を震源とする最大震度6強の地震(M7・2)では、17人が死亡し2人が行方不明となっている。周辺ではその後も最大震度4程度の揺れが度々発生していた。 消防当局によると、23日の地震で花蓮市内のホテルとビル各1棟が大きく傾く被害が出ている。いずれも3日の地震で建物の構造に大きな損傷が確認されていたもので、新たな揺れで被害が広がったとみられる。ホテルは営業を停止していた。【台北・林哲平】