【プレビュー】5年ぶりの対戦。ホーム連勝を狙う鹿児島と3連勝を目指す千葉が火花を散らす| Jリーグ
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3月16日(土) 14:00 ブラウブリッツ秋田 vs ベガルタ仙台 連敗スタートとなった秋田は前節、逆転で今季初勝利。風上の後半にシュートの雨を浴びせると、途中出場のFW佐藤大樹、MF小野原和哉がゴールをこじ開けた。ホーム開幕戦の注目はDF才藤龍治。昨季まで同僚だったDF髙田椋汰(仙台)とのマッチアップも予想されるが、左サイドの主導権は譲れない。 一足早くホーム開幕を迎えた仙台は2連勝を達成。今季就任した森山佳郎監督の下、3試合で勝点7とスタートダッシュに成功した。若手の活躍が目立つチームにあって、やはり注目は古巣対戦の髙田だ。自身を大きく成長させてくれた秋田での一戦。ひたむきさ、粘り強さを体現して3連勝に貢献したい。 14:00 モンテディオ山形 vs ヴァンフォーレ甲府 開幕3連勝を狙った山形は横浜FCに完敗。待望のホーム開幕戦で仕切り直しを図る。昨季も同様に2連勝で滑り出したものの、第3節からまさかの8連敗を喫しただけに、同じ轍を踏むわけにはいかない。注目は新加入のMF氣田亮真。本拠地『NDソフトスタジアム山形』に集うサポーターの前で強烈なインパクトを残せるか。 甲府も前節で敗れ、開幕からの連勝が『2』でストップ。3人の外国籍選手を並べた前線も不発に終わった。昨季最終節の対戦では終了間際に決勝ゴールを許し、J1昇格プレーオフ進出が消滅。あの悔しさを晴らしたい今節は、プロ初得点を含む3ゴールを山形から挙げているFW宮崎純真に期待が懸かる。 14:00 水戸ホーリーホック vs 徳島ヴォルティス 仙台に敗れた水戸は2連敗。ただ、濱崎芳己監督が「選手たちはしっかりファイトしてくれた」とコメントしたように、内容面では多くの収穫を得た。シーズンダブルを飾った昨季をはじめ、徳島には直近6試合で4勝2分と無敗。前節遠かったゴールを奪い、開幕節以来の勝利を狙う。 対する徳島は唯一の3連敗。逆転負けも2試合連続と、ダメージの残る敗戦を喫してしまった。未勝利が11試合続いた昨季同様の出遅れは避けたいところ。長野でのJリーグYBCルヴァンカップ1回戦から中2日でのアウェイゲームと厳しい日程だが、イヤな流れを変えるヒーローの台頭が待ち望まれる。 14:00 栃木SC vs 横浜FC 栃木は前節に初勝利。開幕2連勝の甲府に土をつけ、自信につながる結果を得た。開幕から2試合連続の3失点で敗れていたなかで、甲府戦では体を張った守備を全員で遂行。取り戻した“らしさ”を携えて、昨年7月を最後に勝利のない本拠地『カンセキスタジアムとちぎ』で勝点3を狙う。 対する横浜FCも2連勝中だった山形を下し、今季初勝利。2試合連続で3得点を挙げていた相手に終始主導権を渡さず、完勝と言える内容だった。栃木との前回対戦はJ1昇格を果たした2022年。2試合ともスコアレスドローに終わったが、今回は3ポイントを持ち帰ることができるか。 14:00 ザスパ群馬 vs 愛媛FC 前節、2試合引き分けが続いていた群馬は敗戦。初勝利を懸けて今節もホームでの戦いに臨む。前節は前半の2失点が響いた形となったが、ここまで3得点全てが生まれているように、後半のペースアップはチームの強み。FW佐川洸介ら途中出場で流れを引き寄せる働きを見せている選手に注目だ。 愛媛は二度追いつく粘りを見せたものの2連敗。JリーグYBCルヴァンカップを含めると公式戦3連敗で、その間の総失点は『9』に膨らんだ。注目は昨年11月に長期離脱から復帰を果たしたMF菊地俊介。今季初出場の前節を含め、昨季から出場した3戦全てでゴールを奪っており、今回もその決定力で“4戦連発”を狙う。 14:00 清水エスパルス vs 大分トリニータ 開幕3連勝を狙った清水は1-4で大敗。「ここで連敗を止められるのか、それともズルズル連敗するのか」と秋葉忠宏監督が話したように、今節は真価の問われるホームゲームとなる。注目はMF乾貴士。年間最優秀ゴールに選出されたゴラッソを含む2得点をマークした前回対戦に続き、勝利の立役者となれるか。 対する大分はMF保田堅心の先制ゴールを守り切り、藤枝を下して今季初勝利。3試合で1失点という数字が示すとおり、安定した守備で勝点を積み上げている。アウェイで清水に勝ったのはJ1時代の2008年が最後。今度こそ“鬼門”を突破し、2週連続で静岡の地から3ポイントを持ち帰りたい。 14:00 藤枝MYFC vs ファジアーノ岡山 大分に敗れた藤枝は2連敗。開幕から3試合無得点と、『超攻撃的』を掲げるチームとしてはもどかしい時期が続いている。とはいえ、前から圧力をかける狙い通りの戦いを展開した前節の前半は収穫十分。ホーム連戦の今節こそ良い流れを得点に結びつけ、“ケチャップのふた”を開けたい。 岡山はMF田中雄大のゴールで勝利し、得失点差で首位に浮上。前々節はラストプレーで追いつかれ、勝ちきる強さが問われていたが、84分の決勝弾で見事に答えを示した。昨季の藤枝戦はいずれも打ち合いの末に1分1敗。その2試合ともにゴールを奪ったDF柳育崇には攻守両面で大きな期待が懸かる。 3月17日(日) 13:00 ロアッソ熊本 vs いわきFC 熊本は前節今季初白星をマーク。課題となっていた複数得点を奪い3-2で打ち勝ったことは、チームに自信を与えるはずだ。勝利の立役者となったのはプロ初ゴールを含む2得点を挙げたMF古長谷千博。今度はホームのサポーターと「カモンロッソ」で喜びを分かち合うべく、2戦連発を狙う。 対するいわきも今季初勝利。終了間際に追いついた前々節からポジティブな流れをつなげている。利き足とは逆の右足を振り抜き、試合を決定づけたのはMF山下優人。昨年8月のアウェイ熊本戦ではJ初ゴールを含む2得点で勝利に導いただけに、今回も背番号『24』に懸かる期待は大きい。 13:15 レノファ山口FC vs V・ファーレン長崎 前節、山口は連勝を狙ったものの岡山に敗戦。FW梅木翼が退場処分を受けたことも痛手となった。長崎には2016年の初対戦から1分10敗と相性はまさに最悪だったが、直近3試合は2勝1分。ただその2勝はいずれもアウェイ戦で挙げたものとあって、今度こそホームで“天敵”撃破を果たしたい。 対する長崎は清水に4-1で大勝。開幕2連勝中だった相手からうれしい今季初白星をつかんだ。キーマンは公式戦3戦連続ゴールと絶好調のFWエジガル・ジュニオ。昨季は負傷の影響もあって10試合2得点と不完全燃焼に終わったが、新指揮官の下で戦う今季は完全復活の予感が漂う。