阪神2軍・大山悠輔がウエスタン・リーグで9日ぶりの実戦出場 2打数無安打も犠飛で1打点
(ウエスタン・リーグ、阪神-オリックス、11日、鳴尾浜)阪神は延長十回、4-3でサヨナラ勝ちした。2軍調整中の大山悠輔内野手(29)が「4番・DH」でスタメン出場。2日の1軍ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、9日ぶりの実戦で2打数無安打ながらも、第1打席では犠飛を放ち、1打点を挙げた。先発の門別啓人投手(19)は3回3失点、58球で降板した。 スタメン発表に鳴尾浜に詰めかけた阪神ファンが沸いた。「4番、指名打者、大山。背番号3」。場内アナウンスが流れると、拍手が起こる。2日の1軍ロッテ戦以来の実戦復帰。ファンは試合で躍動する大山の姿を待っていた。 「落ち着いてやっていきたいと思います」 1点先制された直後の一回、1死一、三塁のチャンスで巡ってきた第1打席。2球で追い込まれるも、3球目の真ん中付近へのスライダーをレフトへ運んだ。三塁走者の高寺が同点のホームを踏み、1軍での5月23日の広島戦(マツダ)以来となる打点を記録。2打席目は見逃し三振、3打席は中飛に倒れたが、とらえた打球を飛ばした。 日本一に輝いた昨季の不動の4番は不振にあえいでいた。開幕前に下半身の張りでオープン戦最後の4試合を欠場。開幕後も調子は上がらず、53試合で打率・199、3本塁打、19打点。4日の楽天戦(甲子園)で欠場し、2022年から続いていた連続試合出場も227で止まった。試合後、岡田監督は「相当自信なくしてる。全然キレがない」と2軍降格を明かした。翌5日からは、2軍本隊の遠征などには帯同せず、鳴尾浜で打撃練習や守備練習で汗を流していた。 2軍で再スタートを切った大山の打席について、和田2軍監督は「チャンスで回ってきて、しっかり仕事できるところはさすが」と評価。一方で「捉えているけど、ちょっと差し込まれてる。実戦のキレは打席に立たないと解消できない」と本調子にはまだ遠いと口にした。 連日、打撃練習に励み、この日は53スイングで4本の柵越え。試合で打席にも立ち、実戦で感覚を取り戻していく段階に来た。球団初の連覇には大山の力は不可欠だ。(萩原翔) ■今季の大山
昨季は全143試合で4番を務めるも今季は開幕から打撃不振で、打率が2割を切っていた4月14日の中日戦で打順が5番に下がる。次の試合から4番に戻るが、5月16日の中日戦ではスタメンから外れ、途中出場で三振。翌17日から4番に戻るが、6月1日のロッテ戦で4番を近本に譲り、大山は7番、同2日は6番。打率は再び2割を切り、同4日は欠場。翌5日に出場選手登録を抹消された。今季1軍では53試合出場、打率・199、3本塁打、19打点。