【陸上】悲願の五輪へ!松田瑞生「国内最高記録を上回ることが最低ライン」一歩届かなかった4年前の雪辱誓う/大阪国際女子マラソン前々日会見
1月28日に行われる第43回大阪国際女子マラソンの前々日会見が行われ、招待選手たちが本番への抱負を語った。 パリへの道を切り開くのは誰か 松田瑞生、前田穂南、佐藤早也伽が五輪MGCファイナルチャレンジに挑む/大阪国際女子マラソン 松田瑞生(ダイハツ)は「コンディションはとてもいいです」ときっぱり。そして、「ゴールした時に、いつも支えてくれている仲間が喜んでいる姿を見るのが今の目標です」とまっすぐ前を見つめた。 昨年8月のブダペスト世界陸上では、ケガを抱えながら日本勢トップの13位と熱走した。 その後は、10月15日のパリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は回避したものの、11月のクイーンズ駅伝では5区(10.0km)を務めて区間3位タイ。ケガからの復帰の過程で、臀部の使い方を意識したトレーニングを取り入れ、新たな感覚が出てきたという。 「これまで3回優勝させていただいているのでイメージ的にもいい」こと、「大阪生まれ、大阪育ち。そこから世界に羽ばたくといってきたので、その気持ちが強い」などから、この大会への出場を決めた。 東京五輪代表の最後の1枠を決める4年前のこの大会では、MGCファイナルチャレンジ設定記録(当時2時間22分22秒)を突破する2時間21分47秒をマーク。五輪代表入りに王手をかけたが、最後の名古屋ウィメンズで一山麻緒(ワコール/現・資生堂)がそれを上回る2時間20分29秒(女子単独レースアジア記録、国内日本最高)を出して、五輪代表候補選手どまりだった。その悔しさは、今も忘れていない。「4年前に(五輪代表に)手がかかった瞬間に落ちたので、そのリベンジができれば」。 「がんばらないことをがんばる」ことをテーマに、準備を進めてきた。これまで、ハードなトレーニングを土台に力をつけてきたが、走行距離を抑えたり、休養をしっかりと取ったりするなど、新たな取り組みをして臨む。「自分自身、これがどういった結果につながるか楽しみ」と語る表情に、その手応えが浮かぶ。 MGCファイナルチャレンジ設定記録(2時間21分41秒)を上回ることは当然のこと、4年前と同じことを繰り返さないために、ターゲットは「(一山の)国内最高記録を上回ることが最低ライン」と語った松田。地元で、悲願の五輪をつかみに行く。 大会は1月28日、大阪市のヤンマースタジアム長居を発着とした42.195kmのコースで、パリ五輪マラソン代表の3枠目を懸けたMGCファイナルチャレンジの女子1戦目を兼ねて行われる。 パリ五輪マラソン代表の女子は、MGCで優勝した鈴木優花(第一生命グループ)と2位の一山麻緒(資生堂)が内定済み。残り1枠はMGC3位の細田あい(エディオン)と、ファイナルチャレンジ1戦目の大阪国際、2戦目の名古屋ウィメンズ(3月10日)のレース結果から選出。大阪、名古屋の2レースでファイナルチャレンジ設定記録「2時間21分41秒」を突破した選手がいた場合、その中で最も速かった選手が代表に内定する。記録突破者がいない場合は細田が代表をつかむ。 スタートは12時15分。カンテレ・フジテレビ系で12時から全国ネット生中継される。TVerのライブ配信も予定されている。
月陸編集部