大阪、奈良、滋賀の私立高に通う生徒の世帯に2万円…京都府「府県を超えて進路選択する意志を尊重」
京都府は14日、大阪府、奈良、滋賀両県の私立高校に通う生徒のいる世帯へ、経済支援として今年度中に2万円を補助すると発表した。来年度以降も年額2万円として支援を継続する見通し。
対象は、10月1日時点で府内から3府県内の私立高に通学しており、国の就学支援金の支給を受けている世帯。返済は不要で、世帯年収が910万円未満であれば、年額で一律2万円を補助。滋賀県のみ590万円未満は対象外となる。
年内までに学校経由で周知し、申請を受け付ける。文教課の井関好之課長は「府県を超えて進路選択する意志を尊重したい」と話している。
兵庫県の私立に通う世帯には、今回とは異なる枠組みで、2012年度から年収によって3刻みで支援金を支給している。
京都府内の私立高に通う生徒の世帯に対しては国の就学支援金に加えて、府は独自に590万円未満で年25万4000円、590万から730万円未満で年14万5200円、730万から910万円未満で年8万円の授業料を減免している。