潜水中のウミガメ、心拍数が低下 海で生きる肺呼吸動物の理解に
ウミガメが潜水すると急激に心拍数が少なくなり、水深140メートルを超えると1分間で2回になることもあったとの研究結果を、東京大のチームが1日までに発表した。 チームによると、クジラやペンギンでは、呼吸を止めて潜水している時の心拍数が深さによって変わることが分かっていたが、ウミガメは甲羅があるため測定しにくく、十分なデータがなかった。ウミガメも同様と分かったことで、肺で呼吸する動物が海で生きていくための仕組みの理解につながるとしている。 クジラやペンギンが海中で心拍数を下げるのは、血流を減らして酸素の消費を抑えるのが主な理由と考えられており、ウミガメも同じかどうか詳しく調べる。