バイトを休むとき「代わりの人を探せ」って普通なの? 実際に言われた人たちの間でも分かれる意見「社員の仕事でしょ?」「バイトが気軽に休んだら店に迷惑が…」
「バイトを休む時に代わりの人を探すのは普通ですか?」──数年前、大手質問投稿サイトに寄せられた声は大きな注目を集めた。この質問は数万の閲覧数と関心を集め、他にも同様の質問が多数投稿されていることからも、珍しくない疑問であることがうかがえる。
回答を見る限り「代わりを見つけるのは当たり前」「管理者の責任」などと意見が分かれるが、実際に「代わりの人を探せ」というルールがある店で働いたことがある人たちは、どのような感想を持ったのか。経験者たちの声を集めた。
「店側の社員や管理者が手配するべきでは」
都内の国立大学に通う20代女性・Aさんは、以前バイトをしていた小売店では、このルールが浸透していたという。 「“事前に自分でシフトを希望する体制”だったので、突然休むのは自分勝手すぎるという気持ちで、特に自分の代わりを交渉することに疑問を抱くこともなかったんですよね。就活の面接が入ったり、好きなアーティストの公演が当たったりで、交代してもらったことがあります」 前もっての変更だったため、事なきを得たAさんだが、「体調不良で急遽休みたい場合は大変でした」と当時を振り返る。 「お店に行くまでの間に、震えがきて……。熱っぽいので、『立っているのがやっとなので、休ませてください』と報告したら、店長から『社会に出たら体調管理も仕事のうちだよ?』と厳しい言葉を告げられました」 とはいえAさんは、「逆に、どうせバイトだからと思って、そのまま帰りました」と言う。 「急な病欠は仕方がないと思うし、バイトの人員については店側の社員や管理者が手配するべきでは」(Aさん)
2つのアルバイト先が「天国と地獄」
店によって対応の差を感じた人もいる。メーカー勤務の20代男性・Bさんは、学生時代に働いていた2つのアルバイト先が「天国と地獄でした」と語る。 「ひとつめは週2くらいのバイトだったので、一緒に働いている人の連絡先なんて知りません。そんな状態なのに、店長から『休む場合は代わりを探してから』と念押しされていましたね。その次のバイト先では、代わりを探してから社員に報告すると、『え、代わり見つけたの? ありがたいけど、そんなこと気にしなくていいんだよ。ゆっくり休んで!』と言われて、感動でしたが、どっちが正解なのか……」